Dreamdancer - 更新終了

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アイドルマスターシンデレラガールズ1話OPの魅力

アニデレラ1話2話を見ていろいろ思うところがあったんですが、逐一シーンごとに語っているといくら時間があっても足りない上にいろいろなものが犠牲になりそうな気がしたので、差し当たり1話OPの素晴らしさだけ語っておきたいと思います。あと何か他のアニデレラの長文感想を聞きたい方は適当にask.fmとかに投げてください……
当然ですがネタバレ満載ですのでご注意ください。

開始~00:50頃 「おねシン」組のモノローグ

1話はどんな感じで始まるのかという期待と不安とが入り混じった中、まずは時計の映像で始まりました。これまでもしばしば時計はシンデレラガールズ(以下シンデレラ)のシンボルの1つとしてたびたび使われてきましたが、やはりアニメでも時計を使っていくみたいですね。ちなみに記憶が間違いでなければ、この最初の時計は2周年記念イベントで初公開されたPVの冒頭でも挿入されていたものと同じだと思います。改めてアニメの第1話という節目でこの映像が挿入されたことで、文字通り「時計が動き出した」という感じで非常に感慨深いものになりました。

さて、そこから映像は街頭ビジョンやライブ会場の様子など、ライブを意識させる映像に移ります。バックではこの後『お願い!シンデレラ』を歌うことになる9人によるモノローグ*1が入ります。ここでのモノローグは童話のシンデレラを意識させるような内容になっていますが、このモノローグはシンデレラの世界観を端的に伝えているのではないかと思います。シンデレラに登場するアイドルは、いわゆる「特訓前」のカードは皆「どこにでもいる普通の女の子」を示しています。彼女達はアイドルという存在に対して、自分は向いていないと謙遜したり、あるいはアイドルになりたいと願ったりと、それぞれ様々な思いを抱いています。そんなアイドル(の卵)達にプロデューサー=プレイヤーが出会い、「魔法を掛けてあげる」ことで、彼女達はアイドルとして輝き出す。そんなシンデレラの世界観を、おとぎ話に乗せて伝えているのではないでしょうか?

それにしても、このモノローグで楓や小梅、まゆといった「シンデレラプロジェクト(以下CP)に入っていないけどボイスは付いている組」の声が聞こえたのは正直驚きました。もちろんCPという形で例の14人がフューチャーされるからといって、彼女達がアニメに出ないはずはないと考えていましたが、このような形で声が聞こえたので「少なくとも『いなかったこと』にはならないんだな」という安心感がありました。が、続くOPでこの安心感はまた別の驚きと感動に変わっていくことになります。

00:50~02:17頃 『お願い!シンデレラ

もう正直このおねシンでこのアニメが成功することを確信したと言っても過言ではありません。それほどこの1分27秒はテレビアニメとしてかつてないほど完成度の高い1分27秒だったと思います。その良かった点というのをいくつか挙げてみます。

ライブシーンの完成度

やはりシンデレラのアニメと言うと、ライブシーンのアニメに期待せざるを得ません。もちろんアニマスや『輝きの向こう側へ』といった有力な“前例”がありますから、そこはある程度安心できるものとして考えていましたが、この『おねシン』で完全にライブシーンもしっかり作られることを確信しました。ダンスのフリもこれまでライブで演者が披露してきたものに通じる部分がありましたし、1つのライブステージの映像として非常に見応えがあるものだったと思います。コマ送りするとまゆの衣装が一瞬透けて見えるといった作画ミスはあったようですが、全体としては「私が知っているシンデレラのステージ」を非常に忠実にアニメ化したもの、として見ることができました。

CP以外のアイドルも「アイドルをやっている」ということ

このOPを見てまず最初に驚いたのは、おねシンを踊っている面子の9人の顔ぶれです。CPは346プロダクションの新規プロジェクトとして始動するわけですから、ここで例の14人がおねシンを踊るというのはやや違和感がありますし、じゃあ誰が踊るんだ、という疑問が浮かんでいたところでセンターが楓さんの9人の影が映り、即座に納得しました。もともとアニメ全体の設定として、この9人がCPの先輩にあたる立場でアイドルをやっているということは既に決まっていたとは思うのですが、やはりOPでおねシンを歌い踊るという形で「アイドルをやっている」姿が見られたことは非常によかったのではないでしょうか。

CPと「おねシン組」の対比

そもそもシンデレラの中で声がついているということは相当人気の高いアイドルということですが、それでもやはりCPを除いた(アニメ1話放送時点で声がついている)16人も相当錚々たる面子が揃っており、彼女達がアニメではモブとしてしか出演しないとか、あるいはチョイ役でしか出演しないというのは、あまり考えられないことでした。そこでこのおねシンが来て、「おねシン組」の9人が明確に「346プロダクションに所属する、超人気のアイドルたち」という立場で登場したことで、CPとの対比になる「先輩アイドル」という立場が明確になりました。そしてCPはというと、このOP中にいたるところで顔は見えないものの「まだ普通の女の子」として登場しており、既にステージの上で輝いている「おねシン組」との対比になっています。この対比は「おねシン組」とCPの現時点での立場の違いを示すものに留まらず、「これからCPも『おねシン組』のように輝いていくのだな……」という一種の予感・期待のようなものを抱かせる、CPを軸としたストーリーのシンデレラアニメの導入としてこの上ないものだったと思います。

他にもまぁ「信じてる!」のテロップの入れ方とか、いろいろ絶賛したいところはあるのですが、長くなってしまうのでここで終わっておきます。お疲れ様でした。

*1:といっても喋っているのは1人ではないのでモノローグという表現が妥当なのかわかりませんが