Dreamdancer - 更新終了

モバマス初心者向け記事とかを書いていました。弊ブログの内容を転載したい方は最新記事をご覧ください。

過去記事「アニバアイプロ1枚取りを狙う方へ」更新のお知らせ

過去に書いた記事「アニバアイプロ1枚取りを狙う方へ」を2016年の5thアニバアイプロ用に改訂・更新しました。
以下のリンクからお読みください。

oolong23.hatenablog.com

今後は過去の記事を更新した場合、このように更新告知記事を投稿させていただきます。

モバマスガチャの正確な(?)Sレア提供割合はいかほどか

2016年10月14日にモバマスのプラチナオーディションガチャにおける個別のカード提供割合が公開されたが、ガチャページで確認できる確率は小数第4位以下で切り捨てられているので正確な値ではない。実際のところどのような割合でSレアの提供確率が決められているのだろうか?

以下、「Sレア確率5%プレミアムガチャ」を例に考えてみる。一般にモバマスのプラチナ・プレミアムガチャ*1では、その個別確率から排出されるカードを、

  1. ~19コスト([ラヴリー☆ライダー]藤本里奈、[乙女の晴れ舞台]松尾千鶴、[黄金の幸運]土屋亜子まで)
  2. 20コスト・21コスト([手のひらの宝物]関裕美、[未来の風向き]古澤頼子、[爆発★キノコ]星輝子まで)
  3. 22コスト

の3つに分類していると考えられる。以上の3つのグループを上から順に☆1~☆3とすると、グループに属するカード1枚ごとの排出確率は

  • ☆1:0.062%
  • ☆2:0.031%
  • ☆3:0.012%

と表記されており、これをもとに☆ごとのグループ別合計排出確率を計算すると

  • ☆1:3.596%
  • ☆2:1.178%
  • ☆3:0.156%

となる。3つの数字を合計すると4.93%なのでやはり丸め誤差が生まれていることがわかるが、とはいえ本来の合計確率になるべき数字である5%と比べると結構近い。グループ別の排出確率の比を計算すると、

  • ☆1/☆2:約2.85
  • ☆2/☆3:約7.55

となる。つまり、バンナムかサイゲの偉い人は「20コスと21コスのカードは19コス以下のカードの2.85倍出にくく、22コスのカードは20コス・21コスのカードの7.55倍出にくいようにしよう」と考えて設定したと考えられるが、この数字は誤差を含んだ値から算出された数字だし、あと実際問題としてそんなキリの悪い比率を設定するとは思えない。ということで、この比率に近い値で、なおかつキリの良い値を考えることにする。安直だがキリの良い値ということで

  • ☆1/☆2:3
  • ☆2/☆3:7.5

として再度カード1枚ごとの個別排出確率を計算してみると、

  • ☆1:約0.0625695%
  • ☆2:約0.0318336%
  • ☆3:約0.0124069%

となり、確かにこれらの数字を小数第4位以下で切り捨てると表記された確率になる。ついでに「Sレア確率3%プレミアムガチャ」でも真の排出確率を計算してみると、

  • ☆1:約0.0375417%
  • ☆2:約0.0191002%
  • ☆3:約0.0074442%

となり、やはりこれらの数字を小数第4位以下で切り捨てると表記された確率になる。ということで、モバマスのプラチナオーディションガチャ・プレミアムオーディションガチャは、

20コスト・21コストのカードは19コスト以下の3倍出にくく、22コストのカードは20コスト・21コストの7.5倍出にくい

ように設定されていると推定される。

特に意味もオチもありませんが、おススメフロント記事を更新する時にガチャページ見ててなんとなく気になったので計算してみました。

*1:プレミアムガチャ=プレミアムオーディションガチャはいわゆる「パーチケ」で回せるガチャのこと

CINDERELLA MASTERどうなってしまうの問題

先日の4thライブにてCINDERELLA MASTER第10弾(?)が発売されることが告知されましたが、そのナンバリングは046~048と、従来の5タイトルから2つ減って3タイトルだけとなっていました。去年のアニメや昨今の総選挙の躍進の結果「CDデビュー待ち」のアイドルは多くあり、今になってCMシリーズのリリース数を減らすのはどうか……と思う部分が正直あります。

というわけで、今回は「CDデビュー待ち」のアイドルを彼女たちが置かれた境遇別にまとめ、実際のところCM10弾でCDデビューしそうなのは誰なのか、計算機の力を借りずに予想してみることにしました。

※凡例
CMシリーズ:CINDERELLA MASTERシリーズ(700円ぐらいのソロ曲が入ったCD)
SMシリーズ:STARLIGHT MASTERシリーズ(1500円ぐらいのデレステ曲とかが入ったCD)
VA:アニバーサリボイスアイドルオーディション(2014年に開催された“ボイス争奪選挙”)

ボイスがついてる、またはつきそうなアイドルまとめ

そのボイス追加状況やCDデビューなどの状況に応じてモバマスアイドルを分類すると、だいたい次のような感じになるかと思います。

  CM参加 総選挙順位 VA順位 SM参加 ボイス実装済
A群
B群 9位以内
C群 9位以内
D群 50位以内 20位以内
E群 50位以内 20位以内
F群 50位以内 20位以内
G群 50位以内
H群 50位以内
I群 50位以内
J群
K群
L群

自分で分けておいて言うのもアレですが、11区分とめちゃくちゃ多いですね。

なお、今回はCMシリーズで登場しそうなアイドルを予想するという観点から、A群とL群にあてはまるアイドルについては特に検討しないこととします。また、以上の区分けに加え、デレステでSSレアが出ているかどうかについても注目することとします。

アイドルをその境遇と属性に応じてまとめてみる

以下のリストの中のアイドル名のうち、太字になっているものはデレステでSSレアが実装済みであることを示します。(2017年2月17日現在)

A群(45人)

省略

B群(0人)*1

Cu
Co
Pa

C群(4人)

Cu
Co三船美優森久保乃々
Pa依田芳乃佐藤心

D群(2人)

Cu
Co上条春菜
Pa向井拓海

E群(0人)

F群(7人)

Cu早坂美玲
Co藤原肇荒木比奈、高峯のあ、鷹富士茄子
Pa喜多見柚、村上巴

G群(1人)

Cu
Co佐々木千枝
Pa

H群(2人)

Cu
Co
Pa浜口あやめ及川雫

I群(7人)

Cu乙倉悠貴、関裕美
Co八神マキノ、佐城雪美、成宮由愛
Pa喜多日菜子、ナターリア

L群(104人)

省略

で、結局どのアイドルがCDデビューしそうなのか

以上の区分けを見てみるとわかる通り、やはり「順番待ち」の列はめちゃくちゃ長いです。と同時に、どういうポリシーを優先するかによってどのアイドルがCDデビューするかも変わってきそうです。

……が、実際この中だとキュートは早坂美玲でほぼ当確なのではないでしょうか。候補の数が限られるキュートで比較的長い間支持を得ていますし(悠貴は美玲と比べると登場してからの期間が短く、裕美は結果が現れてきたのが最近なので)、またデレステでSSレアが実装されているのも“布石”の1つと考えられそうです。

クールとパッションについては、何を優先するかによって変わってきそうです。「CDデビューという機会を通じて新しくボイスつきのアイドルを増やす」ことを優先するなら、クールは藤原肇(やはりデレステでのSSレアも“布石”と感じられます)、パッションは喜多見柚あたりが一番手になりそうです。逆に「ソロ曲という果実をこれまで一定の結果を出してきたアイドルに与える」という考えなら、クールは三船美優か森久保乃々、パッションは向井拓海と総選挙順位が高かったアイドルが優先されそうです。

ただ、拓海はSMシリーズでユニット曲に参加しているというのが少し気がかりです。総選挙での実績と待たされ具合を考えると最優先されるべきのような気がしますが、『純情Midnight伝説』がかなり拓海のカラーが溶け込んでいる曲ということもあり、「拓海にもう1曲与えるなら他のアイドルに“1曲目”を与えた方が……」という心理が働く可能性もなきしもあらずといった予感がします。その場合は依田芳乃か佐藤心ということになるでしょう。

ということで、最終的にCM10弾でCDデビューしそうだと予測した組み合わせは次の通りです。

Plan A

Cu早坂美玲
Co藤原肇
Pa喜多見柚

Plan B

Cu早坂美玲
Co三船美優
Pa依田芳乃

近いうちに例の5周年ニコ生か何かで正式発表されると思うので、その時にまた答え合わせしてください。こちらからは以上です。

*1:以前ここに向井拓海を列していましたが、拓海は9位以内に入ったことはなく、属性別で3位以内だったことから勘違いしておりました。ここに訂正いたします

デレマス4thSSA公演1日目の演者衣装モチーフカード一覧と入手方法

4thライブ(1日目)お疲れ様でした。Twitterでも簡単にまとめましたが、4thライブ1日目で演者の皆さんが着ていた衣装のモチーフとなっているカードについて、モバマスもしくはデレステでの入手方法も含めて。もう少し詳しくまとめておきます。以下敬称略です。

藍原ことみ一ノ瀬志希):一ノ瀬志希(N+)

入手方法:ローカルオーディションガチャ。無課金でも友情ptを貯めて無料ガチャを回せば手に入る。

青木志貴(二宮飛鳥):二宮飛鳥(R+)

入手方法:「お仕事」の静岡エリアをクリアすると手に入る。しかし1から始める場合静岡は非常に遠いので、フリートレードで入手するのが無難。スタドリ1本かマニーで手に入る。

飯田友子速水奏):[セレクテッド]速水奏(R+)

入手方法:フリートレード。特訓後はスタドリ1本程度で手に入り、特訓前は50万~100万マニー程度で手に入る。

まめちしき:[セレクテッド]大槻唯もある。明言はされていないが、セレクテッドはさしずめ「美城常務に選ばれた(プロジェクトクローネ)」という意味か。


今井麻夏佐々木千枝):[チャーミングチアー]佐々木千枝(SR+)

入手方法:フリートレード。スタドリ1本程度で手に入るが、少し希少価値が高い。

まめちしき:ハイファイデイズのジャケットイラストで着ている衣装に近い、[マーチング☆メジャー]佐々木千枝は入手が容易。スタドリ1本程度で手に入る。


桜咲千依(白坂小梅):[ゴシックホラーナイトメア]白坂小梅(SR+)

入手方法:フリートレード。しかし、希少価値が極めて高いためフリートレードに流れることはまれで、相場もスタドリ500本~と高い。

まめちしき:同一ではないが、デレステでは近いコンセプトの衣装を着たSSRがある。


金子真由美(藤本里奈):藤本里奈(N+)

入手方法:ローカルオーディションガチャ。一ノ瀬志希と同様簡単に手に入る。
(追記)Twitterで指摘を頂きましたが、モチーフはSR+[ラヴリーハート]である可能性もあります。レア度はこちらの方が高く衣装も豪華なので、どちらかというとこちらをモチーフとしていると考える方が自然かもしれません。


金子有希(高森藍子):[おさんぽ日和]高森藍子(SR+)

入手方法:モバゲー上で友達(モバ友)を3人招待すると特訓前が手に入る。あと1枚入手して特訓するには、「モバ友招待ガチャ」を回してこのカードを手に入れる必要がある。入手は非常にめんどくさい。

まめちしき:別のコンセプトにはなるが、SR「[ゆるふわ乙女]高森藍子」は入手が非常に容易。フリートレードでスタドリ1本~で手に入る。

また、腰のあたりにつけていた花のモチーフを考慮すると、デレステSSRが衣装のモチーフである可能性もある。
(追記)金子有希さんのツイートを参照したところ、やはりデレステSSR衣装がモチーフであると思われます。


木村珠莉相葉夕美):[甘い花束]相葉夕美(SR+)

入手方法:フリートレード。しかし、非常に希少なため市場に出回ることは少なく、また相場もスタドリ450本~と非常に高い。

まめちしき:別のSR「「ムーンライトフラワー]相葉夕美」は入手が容易。スタドリ1本~で手に入る。

ちなみに、城ヶ崎美嘉役の佳村はるかさんがブシロードのブンケイPから[甘い花束]のカードを強奪したことがある。

佐藤亜美菜(橘ありす):橘ありす(N+)

入手方法:ローカルオーディションガチャ。無課金でも容易に手に入る。
(追記)指摘を頂いて確認したところ、佐藤さんの衣装はアームカバーが肘より上までかかっていたこともあり、どちらかというとデレステSSRがモチーフである可能性の方が高いです。


下地紫野中野有香):中野有香(N+)

入手方法:ローカルオーディションガチャ。入手は非常に簡単。

鈴木絵理(堀裕子):堀裕子(N+)

入手方法:ローカルオーディションガチャ。簡単に手に入ります。
(追記)Twitterで指摘を頂きましたが、こちらも金子(真)さんと同じく、似たような衣装でもっと豪華・レア度が高いSR+[さいきっく☆ボイス]があります。こちらがモチーフとなっている可能性も高いかと思います。


高野麻美宮本フレデリカ):宮本フレデリカ(R+)

入手方法:フリートレード。流通量は多く、特訓前も特訓後もマニーで簡単に手に入る。

まめちしき:デレステで手に入るSSRに、このカードの衣装を元にしたような衣装のカードがある。


立花理香小早川紗枝):小早川紗枝(R+)

入手方法:フリートレード。フレデリカと同様流通量は多く、特訓前後がマニーで簡単に手に入る。

種崎敦美(五十嵐響子):[あったかハート]五十嵐響子(SSR+)

入手方法:デレステのプラチナオーディションガシャ。トレードがないためガシャで狙い撃ちするしかないが、1点狙いは非常に厳しいため、タイプセレクトガシャを使ったり、あるいはスペシャルスカウトチケットの販売を待った方がよい。

千菅春香松永涼):松永涼(R+)

入手方法:「お仕事」の原宿エリアで手に入る衣装「ロッキングスクール」を6色1セット集めると手に入る。しかし、1色だけ「LIVEバトル」で他人から奪わないといけないため、これが面倒な場合はフリートレードで入手するのが無難。マニーで手に入る。

まめちしき:新宿のメトロプロムナードで展示されていた等身大ポップのカードはSR+[ロッキンヴォーカリスト]。フリートレードでスタドリ1本~で手に入る。


長島光那上条春菜):[眼鏡マジック]上条春菜(R+)

入手方法:フリートレード。特訓前がスタドリ1本~で手に入る。

原優子(向井拓海):[拳火上等]向井拓海SSR+)

入手方法:デレステで登場した過去の限定SSRのため、現在は入手不可。将来的に復刻される可能性はある。

まめちしき:不可能ではないにしても入手は極めて困難だが、モバマスにも特攻服衣装のカード・SR[走志走愛](特訓前)がある。『純情Midnight伝説』の歌詞にある「走志走愛」はこのカード名が元ネタか。


春瀬なつみ龍崎薫):[元気のみなもと]龍崎薫(SR+)

入手方法:フリートレード。特訓前後がスタドリ1本~2本で手に入る。

牧野由依佐久間まゆ):[フィールマイハート]佐久間まゆSSR+)

入手方法:デレステのプラチナオーディションガシャ。SSR五十嵐響子と同様にガシャからしか手にはいらないため、タイプセレクトガシャを使ったり、あるいはスペシャルスカウトチケットの販売を待つのが無難。

村中知大和亜季):大和亜季(R+)

入手方法:「お仕事」の仙台エリアで集められる衣装「セクシーカモフラージュ」を6色全て集めると手に入る。しかし仙台エリアに行くのは1から始める場合非常に骨が折れるので、フリートレードで入手するのが無難。マニーで手に入る。
(追記)指摘を頂いて村中さんのツイートで衣装を確認したところ、ジャケットの襟が赤いことからSR+[V・ジェネラル]がモチーフである可能性の方が高いです。ちなみにこちらはR+よりも希少なため、フリートレードでの相場は高いです。

まめちしき:新宿のメトロプロムナードで展示されていた等身大ポップの衣装のカードはSR+[フォワードチアー]。フリートレードでスタドリ1本~で手に入る。


杜野まこ姫川友紀):姫川友紀(N+)

入手方法:ローカルオーディションガチャ。入手は容易。
(追記)Twitterで指摘を頂きましたが、SR+[チアフルエース]の可能性もあります。杜野さんの全身の衣装が確認できる写真が見つからないため、現時点ではちょっと確認が難しそうですが、こちらも一緒に掲載させていただきます。


山下七海(大槻唯):[きまぐれアラカルト]大槻唯(SR+)

入手方法:フリートレード。相場はやや高くスタドリ30本~程度。もしスタドリが足りない場合、ショップで購入したり、「ぷちデレラ付アイドル選抜ガチャ」を購入して貯めるのが最も効率的。

ルゥ・ティン(塩見周子):[ニューイヤー]塩見周子(R+)

入手方法:フリートレード。やや希少なため、相場はスタドリ1本~とRにしては高め。

和氣あず未片桐早苗):[デンジャラスアダルティ]片桐早苗(SR+)

入手方法:フリートレード。相場は少し高く、スタドリ20本~となっている。
(追記)Twitterで指摘を頂き確認しましたが、和氣さんの写真で胸のあたりの意匠を比較すると下の[デンジャーフレッシュ]がモチーフと考える方が妥当かと思われます。

まめちしき:似ているがもっと安いカードとして、[デンジャーフレッシュ]片桐早苗(R+)がある。


竹達彩奈輿水幸子):[自称・カンペキ]輿水幸子SSR+)

入手方法:デレステのプラチナオーディションガシャ。入手についてはSSR響子やSSRまゆの項を参照。

久野美咲市原仁奈):[ともだちたくさん]市原仁奈SSR+)

入手方法:デレステのプラチナオーディションガシャ。入手については他のデレステSSRの項を参照。
(追記)Twitterで指摘を頂きましたが、CDジャケ(カードで言うとSR[CDデビュー])のイラストである可能性もあるとのことです。やはり久野さんの写真も今のところ確認ができないため、可能性の1つとしてこちらも合わせて掲載させていただきます。

「モバマス機械学習シリーズ」の今後の方針についてご連絡

ご無沙汰しております。烏龍茶です。今回はこれといった進捗はありませんが、機械学習シリーズの記事について2点今後の方針を示しておきます。

使用する手法について

前回以前の記事を読んだ方の中には、「これって『次にボイスがつくアイドル』というより、『本来ボイスがついているべきアイドル』を推定しているのでは」と薄々思っていた方がいるかもしれません。この考えは全くもってその通りで、現時点で集まっているデータから推定される「ボイスがついているべきアイドル」から、「実際にボイスがついているアイドル」を引き算することが前回以前の記事でやろうとしていたことでした。

しかしながら、これは「次にボイスがつくアイドル」を推定しているとは厳密には言えないため、もとの問題に忠実に考察をすることを目指し、前回以前の記事で用いる予定だった分類の代わりに次のような手法を取ることにします。

  • モバマスアイドルの「ボイスがつく優先度ランキング」をランキング学習*1で推定する
  • モバマスアイドルの「ボイスのつきやすさポイント」を求める適当な関数を求めて、ボイス未実装のアイドルにもその関数を適用してそのポイントを比べる(回帰)

実のところランキング学習については全く知識がないため、やるとしたら1から勉強することになります。とりあえず以上のような手法をいくつか試してみて、最も“それっぽい”結果が求まりそうな手法を採用することにします。

NEXT STAR...?

このシリーズの根幹に関わる問題として、そもそも明日(10月15日)の4thライブ1日目でまさに「次にボイスがつくアイドル」が発表されるという事態が大いに考えられます。*2というわけで、もし10月15日に次にボイスがつくアイドルが発表された場合、この企画は以下のように展開することになります。

  • 10月14日時点でのデータをもとに「次にボイスがつくアイドル」を予測し、それを実際にボイスがついたアイドルと照らし合わせてみる(例えば、ボイスがついたアイドルが順当な人選だったのか、それとも大抜擢と呼べる人選だったのかなどを検討できそうです)
  • 10月15日にボイスがついたアイドルの「さらにその次」を予測してみる

まぁ、ぶっちゃけ現時点でCINDERELLA MASTERが出てないけどボイスはついてるアイドルが結構いるので、明日は「CM10弾の発表だけして新しく声がつくアイドルの発表はなし」みたいなことも可能性としてはあると思います。希望としては新しく声がつくアイドルを増やしてほしいところではありますが……

今回は取り急ぎこれで失礼します。

(Thanks to: まぐりぼ先生)

*1:参考:http://qiita.com/sz_dr/items/0e50120318527a928407

*2:4thライブ2日目についてはシンデレラプロジェクト主体の日なので、多分新展開の発表があるとしてもアニメの新シリーズとかそういうのだと考えています

機械学習で次に声がつきそうなモバマスアイドルを予測できるのか?(データ収集編)

こんにちは。烏龍茶です。

最近モバマスをやめた人の話がバズったり弊ブログでもお気持ちを表明したりしていますが、今回はちょっと前に始めた機械学習の話の続きを書きたいと思います。なんというかもっとお気持ち的な話で長文をしたためたい気持ちもありますが、それは後日ということで。

機械学習等にあまり詳しくない方にも分かりやすいように説明するつもりですが、分からない点があればコメント等で質問してもらえれば答えます。
※筆者はほとんど素人なので、本職の統計屋さんや人工知能屋さんから見て不正確である・誤っている部分があればそれとなく指摘していただけると非常に有り難いです。
※前回の記事はこちら

今回やりたいこと

  • 分類器を作るにあたって必要そうな、モバマスアイドルに関するデータは何かを考える
  • 本当にそのデータが必要なのかどうか考える(正確には、この手順がなぜ必要なのか説明する)

必要なデータはどれか?

前回説明した教師あり学習を実装するにあたって、いろいろなモバマスアイドルに関するデータを学習データとして集める必要があります。集めたデータをコンピュータにたくさん見せて、声がつきそうなモバマスアイドルの「特徴」をつかむことになります。そこで、モバマスアイドルに「声がつきそうかどうか」を考えるにあたり、差し当たって関係がありそうなデータは何かを考えてみましょう。

1次データ

モバマスはカードのイラストでユーザーにインパクトを与えていくゲームな以上、アイドル自身の身体的な特徴が人気に大きな影響を与えていくような気がします。例えば安直な話ですが胸やお尻が大きいとなんとなくユーザーに魅力的に映っていくかもしれませんし、身長が小さいとかわいく見えるかもしれませんし、他には髪型なんかも影響してくるかもしれません。

他にもアイドル彼女自身を示すデータがいろいろとあります。例えば年齢、血液型、利き手、趣味……等々です。このようなアイドルの詳細ページから見ることができる「アイドル自身の情報」を1次データと呼ぶことにし、参考にするためのデータとして集めることにしたいと思います。今回は以下のようなデータを集めます。

  • 身長
  • 体重
  • 年齢
  • スリーサイズ*1
  • 星座
  • 血液型
  • 利き手
  • 出身地
  • 趣味*2

なんとなくこの時点でかなりデータの数が多い気がしますが、データは多ければ多い方がいいような気がするので続けます。

2次データ

次に、モバマスアイドルの「人気の表れ方」を考えてみます。人気の表れ方というと、一番わかりやすいのは総選挙の順位ですね。総選挙で順位が極めて高ければそのままCDデビュー=ボイス実装ということになりますし、CDデビュー確定圏内にランクインしなくても安定して上位50位にランクインしているアイドルがCDデビューするということがしばしばあります。

また、モバマスソーシャルゲームなので、運営は売上高を上げるためにユーザーに魅力的に映るようなガチャやイベントを開催するものと考えられます。中でもガチャの目玉やイベントの上位報酬に何度も抜擢されるアイドルは、運営にとって「ユーザーに魅力的に映っている」と考えられるアイドルと思って差し支えないのではないでしょうか。そこで、各アイドルのSレアの枚数もデータとして採用することにしたいと思います。

以上のように、モバマスの「ゲーム内で」アイドルの人気が表れているデータを2次データと呼ぶことにし、データとして集めることにします。

  • 歴代総選挙の最高順位*3
  • 歴代総選挙の平均順位
  • アニバーサリーボイスアイドルオーディションの順位*4
  • カード数*5
  • Sレアの枚数
  • カード数に占めるSレアの枚数の比率

やっぱりデータが多い気がしますが、構わず続けることにします。

(2016/09/01 23:47追記)今更ですが超重要な以下の2項目を考えに入れてなかったので以下も検討することにします。

  • アイドルの肩書を設定しているプロデューサーの数
  • アイドルをリーダーに設定しているプロデューサーの数*6

3次データ

最後に、モバマスの「ゲーム外で」アイドルの人気が表れていそうなデータを3次データと呼ぶことにし、データとして集めることにします。ゲーム外となるとやはり2次創作の多さが1つの指標になりそうですので、pixivでタグが付いている作品の件数と、ニコニコ動画でタグが付いている動画の件数をデータとして採用することとします。他にもいろいろとそれっぽいデータを集めてみます。

  • pixivでタグが付いている作品の件数
  • pixivでタグが付いている成年向け作品の件数
  • pixivでタグが付いている作品数に占める成年向け作品数の比率
  • ニコニコ動画でタグが付いている動画の件数
  • pixiv百科事典のPV数
  • Twitterに存在するアイドルのなりきりアカウントのフォロワー数*7

なんかもう収集がつかなくなってきた気がします。

本当にそのデータは必要なのか?

以上で合計21種類という大量のデータを集めることを決断したわけですが、あんまりデータが多いと問題が起こってくる可能性もあります。

ということで、なんとなく声がついているアイドルを想像してみましょう。例えば……

これはアニメの前川みくを映した一場面ですが、なかなかケツがデカい気がします。

こちらは小日向美穂のカードの1枚ですが、やはりケツがデカい気がします。

そしてこちらは三村かな子のカードの1枚ですが、結構ケツがデカい気がします。

以上の例から考えると、キュート属性で、髪が短めであり、ヒップサイズが大きいアイドルは、声がついていそうであるという法則が考えられます。しかしながら、我々は「キュート属性で、髪が短めである」ものの、「ヒップサイズは大きくなく」、しかしながら強い人気を誇るアイドルを知っています。

例えば、乙倉悠貴ちゃんがそのアイドルに当てはまると言っていいでしょう。彼女は登場後の2回の総選挙でどちらも30位台にランクインしていますし、登場が遅れたことを考えれば強Sレアの数もそこそこです。また今回はデレステでのデータは検討しないことにしていますが、デレステでもボイス未実装ながらSSレアが登場していますし*8、やはり運営としてもユーザーから高い支持を得ていると考えていると思われます。そんな彼女が「ヒップサイズが大きくない」という理由で弾かれてしまうのはちょっと違和感があるような気がします。

このように、学習データに表れている限定的な特徴に注目しすぎてしまい、別途与えられるデータに対して正しく判断ができないことを過学習(overfitting)と言います。非常にデータの種類を多くしてアイドルにボイスがついているかどうかの分類器を作った場合、既に学習しているデータに対しては正しい答えを返すことができますが、未知のデータに対しては正しくない答えを返してしまう可能性が高くなります。今回の例の場合、「ボイスがついているキュートのアイドルは髪が短めでケツがデカい」という言わば「ノイズ」のような特徴を拾ってしまうことが問題です。

これを防ぐためには、採用するデータの種類の数を減らすことが有効です。例えば、実はアイドルに声がつくかつかないかにヒップサイズが関係ないのであれば、ヒップサイズを分類するための学習データとして採用しなければこの問題が起こらなさそうだと考えられます。

今回のまとめ

  • いろいろ観点からデータを集めていく必要があるっぽい
  • でも本当にそのデータが必要なのか考える必要もあるっぽい

次回は「本当にそのデータが必要なのか」を考える方法について解説します。それまでに183人のアイドル全員について21種類のデータをまとめないといけませんが……

今回は以上です。

*1:スリーサイズが不明なアイドルが数人いますが、彼女たちについては先行研究(http://d.hatena.ne.jp/MikuHatsune/20130124/1358738144)を参考に別途推定したいと思っています

*2:趣味を数値として表すことは難しいので、シンデレラガールズそれぞれの趣味を適当にグループ化し、そのグループの番号をデータとして採用する予定です

*3:上位50位にランクインしたことがないアイドルについては、一律60位として扱うこととします。平均順位も同じです

*4:開催時点で既に声がついていたアイドルについては一律-10位、最終結果の上位20位にランクインしなかったアイドルについては一律30位として扱うこととします

*5:特訓前後を別にカウントします

*6:出来る限りツアー等のリーダーがゲーム内の協力要素になってこないイベント中のデータを用います

*7:複数存在する場合は最も多いものを採用し、存在しない場合は0として扱います

*8:ちなみに該当ガチャの直前のデレステApp Storeトップセールスランキングは16位でしたが、登場翌日は7位となっています

デレステ1周年に向けたお気持ち表明

こんにちは。時が経つのは早いものでもうすぐデレステが配信されてから1周年ですね。デレステが配信されてからというものの、多数の喜ばしいことやそうでないことがあり、あるいは1年間の間ついに叶えられなかったこともありました。今回はそのような諸々の出来事について総評しつつ、1周年に向けてモバマスオタクとしてのお気持ちを表明していきたいと思います。

※アイドルの扱いがどうのこうのみたいな弊ブログ得意の話が読みたい方は3番目の章から読んでください

基本的には期待を上回ったクオリティのゲーム内容

配信されてから1年が経ったデレステというゲームを評価するなら、基本的には「よくできたゲーム」という評価がふさわしいのではないでしょうか。デレステの一番の売りといえば何と言っても「3Dモデルによるアイドルのライブパート」ですが、この3Dライブは配信前に期待していたレベルの上を行く出来栄えだったと思います。3Dモデルがスゴい!という話は丁度ゲーム業界のカンファレンスイベントでCygamesの人が講演したようなので、ここでは割愛しようかと思います。詳しくは以下の記事をご参照ください。

gamebiz.jp

また3Dライブ以外にもクオリティの高い要素はいくつか挙げられます。その1つとして、やはりゲームの根幹をなすリズムゲームパートはデレステを語る上で欠かせないでしょう。デレステは一見かわいい女の子で飾り立てたキャラゲーに見えますが、だからと言ってリズムゲーム部分の開発はおろそかになっているかというとそんなことはなく、音ゲー経験者から見てもかなりやり応えのあるゲームに仕上がっていると思います。

またデレステの素晴らしいところとして、リズムゲームの上手さでプレイヤー間に大きな格差が生まれないようになっているという点が挙げられます。一般的に音楽ゲームといえば上級者の方が隠し要素の解禁やプレイ時間の延長(いわゆるアーケード音ゲーのEXTRA STAGE)などで有利になることがしばしばありますが、デレステのイベントではPROで周回するのとMASTERで周回するのとではそこまで大きな差が生まれないようになっています。

その一方で、例えばMASTERをクリアすることでリズムゲームをプレイすることなくMVを鑑賞できるようになるといったリズムゲームがうまくなること」に対するインセンティブが用意されていたり、ハイスコアアタックの面ではフルコンボが難しいMASTER+難易度を用意してそれに対するトロフィーを毎回用意したりするなど、リズムゲームが上手い人もそれなりに旨みがあるようなゲームデザインになっているのも評価に値するでしょう。

さて、3Dライブとリズムゲームが素晴らしいというのは説明しましたが、それを可能にしている重要なパーツがあります。ズバリ楽曲ですね。デレステでは2015年12月の『Snow Wings』に始まり、全く新しい5人組ユニットによる新曲を毎月のように発表してきました。楽曲はゲームデザインという面にはあまり関係ないのですが、やはりゲームを彩る大切な一部分として良いものがリリースされてきたと思います。

一方で、イベントストーリーやコミュパートといったシナリオ・テキストが絡む部分のクオリティにはややムラがあるというか、必ずしも万人から評価されるようなものにはなっていないのが残念なところです。例えば個人的には宮本フレデリカのストーリーコミュなどが印象に残っており、その他にも概して評価が高いコミュはいくつもあるのですが、一方で、人によってはその筋書きが理解できなかったり、あるいは画面の中でプレイヤーの分身となってアイドルと接するプロデューサーの言動があまりにも下品すぎて納得できなかったりするという事例もいくつも見られます。

実際のところ、デレステ運営はユーザーからの不満・意見をかなり柔軟に聞き入れて改善に活かしている方だと思います。例えば、2015年10月に一度だけあったSSR追加無しのガシャ更新はそれ以降一度もありませんでしたし、太田優の3Dモデルにほくろがないという問題もほどなくして修正されました(これは上の記事にも書いてある事案ですね)。それなのに、シナリオ部分では散々出ているユーザーからの不満に対して対応が鈍く見えるというのはやや納得がいかないところです。何か理由があるのか、それともシナリオに対して不満を抱くユーザーがノイジーマイノリティに過ぎないからなのか、実際のところはわかりません。ただ、やはり今や2次元アイドルコンテンツとして多くの支持者を抱えるコンテンツとなったシンデレラガールズだからこそ、シナリオライティングは多くの人が納得できるような最大公約数的な作り方をしてほしいと思います。

青天井ガシャはやめろと何度も言っている

これはずっと言ってきたことですし、他のプロデューサー諸氏も心に強く抱いていることだと思いますが、ある特定のアイドル(通常はそのガシャで限定排出されるか、新規追加されたSSレアのアイドル)を引くために運が悪ければ際限なくガシャを回し続けなければいけないという仕様はそろそろやめてほしいです。ぶっちゃけ本家ですら今はほとんどが天井のあるガチャ、悪くても何かしら限定排出のカードが当たりやすいような仕掛けのあるガチャをやっているのに、デレステではそれができないというのは理解に苦しみます。

株主総会でもぶっこまれてバンナム側は「誤認されないよう配慮している」と答えていますが、現状のデレステのガシャは公正であっても健全とはいえないでしょう。

ここで私の「公正」と「健全」の使い分け方について、ちょっと(かなり?)前に話題になったグラブルのガチャ騒動を例に説明しておこうかと思います。「公正」というのは、「ガチャがユーザーに示されているような仕方で正しく提供されている」という状況を指します。グラブルで言うと、「アンチラが出やすいと言ってたけど実は出やすくなかったかもしれない」*1というのが公正ではないという状況で、「『アンチラは○%、ベアトリクスは×%で排出されます』と先にユーザーに言っておいて、実際その確率の通りアンチラやベアトリクスが排出される」というのが公正な状況と捉えています。

一方で、「健全」というのは「そこそこガチャを回せばちゃんとレアアイテムが手に入る」という状況を指します。グラブルなら「ウン十万払ってガチャを回してもアンチラが出なかった」というのが健全でない状況で、「ガチャを300回回せば一応確実にアンチラが手に入る」*2というのが健全な状況であると考えています。

さて、デレステのガシャをこのような考え方に基づいて捉えると、やはり「公正」ではあるが「健全」ではないと言わざるを得ないでしょう。流石にデレステのガシャではSSレアは1.5%(乃至3%)で排出されていると思いますし、実際そうでなかったらそれは詐欺なので絶対にやっていないと信じています。しかし、だからと言ってそのガシャは健全であるということにはなりません。実際、月末が来るたびに何十万掛けてガシャを回したら狙ったアイドルが来たとか来なかったといった報告がよく見られますし、流石にそれがゲームへの課金として納得できるかできないかというと納得できない人の方が多いと思います。

話が長くなりましたが、要はデレステのガシャにも天井を用意して、一定回数ガシャを回したら目玉のアイドルが手に入る仕組みにするべきだと思う、というのがここで言いたかったことです。グラブルや本家のリミテッドドリームガチャのように、一定回数回すと確実に目玉のアイドルが手に入り、途中で目当てのアイドルが手に入り回すのをやめた場合はゲームに役立つスタドリ等のアイテムが手に入る、という仕組みが良いかと思います。本家の月末ガチャみたいな方式は「最悪の結果」が大して変わらないのでやめてほしいです。

開くアイドル間格差とデレステの“正念場”

実際のところこの記事で一番書きたかったこと、それはデレステに登場している(あるいは登場していない)アイドルの間で格差が非常に大きくなっているということです。シンデレラガールズに登場するアイドルをその人気や処遇から分類すると、以下のようになるかと思います。

  1. ソロCD*3デビュー済みで人気も一番手のアイドル
  2. 次にボイスが付きそうな非常に人気のあるアイドル
  3. 総選挙系のイベントで何度かランクインするなど、根強い人気があるアイドル
  4. アニメで抜擢されて声が付いたアイドル
  5. 総選挙系のイベントにはあまり顔を見せないものの、一定の支持層がいるアイドル
  6. まだデレステに実装されていないアイドル

さて、現在のデレステで言わば「優遇」されているアイドルはどの層になるでしょうか。当然1.の層がユーザーに対するウケも良く、ガシャ更新やイベントの際には登場機会を与えられることが多くなると思うのですが、個人的にその次に「優遇」されているのは4.の層だと思います。その理由は単純で、シンデレラガールズに登場するアイドルのうち、デレステで楽曲を与えられるアイドルは1.と4.の層に該当するアイドルだけだからです。

かつてのシンデレラガールズでは「ボイスが付くこと=CDデビュー=ソロ楽曲が与えられる」という図式が成り立っており、私の中では「楽曲をもらえる」ということがシンデレラガールズのアイドルにとって1つの到達点のように思われていました。そんな中、アニメでは「CDデビューを経ないでボイスが付く」という新たなパターンが生まれましたが、それでもなお「楽曲をもらえるかどうかは別問題で、おおむね総選挙等の順位が良い順に楽曲が与えられてCDデビューするのだろう」と思っていました。しかしながら、全く新しいオリジナルユニットによる完全新曲が与えられるデレステにおいて、その図式が崩れ去ってしまったことは否めません。

もちろん、一口に「アニメで声が付いたアイドル」といっても、元から総選挙等で高い順位に位置しておりいつCDデビューが発表されてもおかしくないアイドルもいました。上条春菜などがこれにあたると言えるでしょう。しかしながら、一部のプロデューサー諸氏にとっては受け入れられない意見になるかと思いますが、例えば藤原肇や喜多見柚といったアイドルを飛ばして楽曲が与えられるアイドルがいるのはどうなのかな、と思う部分が私にはあります。

ただ、だからといって、「アニメで声が付いたアイドルの贔屓をやめろ」と言うのは建設的ではないと思います。ここで私が提案したいのは、全てのアイドルに満遍なくスポットライトが当たるような施策を行ってほしいということです。例えば、本家のモバマスでアイドルが再登場する仕方として最もレア度が高いのはガチャの目玉イベント上位報酬ですが、人気アイドルしかこれらのポジションで再登場できないかというと、そうではありません。特に最近顕著な傾向ですが、ボイスが付いていないアイドルも頻繁にガチャ目玉やイベント上位報酬に抜擢されます。これと同様に、デレステでもボイスが付いていないアイドルにスポットライトを当てるイベントを行ったり、あるいはガシャの目玉として持って来たりするといいのではないかと思います。

ガシャ目玉という部分では、最近でも喜多日菜子や早坂美玲などボイス未実装アイドルのSSレア化が続いており、これからも期待できる部分だと思います。一方でイベントにボイス未実装のアイドルが登場するのは、イベントコミュがフルボイスになっており、またイベント自体が楽曲と非常に強く結びついたものである現状を鑑みると難しいかもしれません。しかし、ボイス実装済みアイドルがストーリーコミュとイベントコミュの2本立てで掘り下げられていく一方で、イベントに参加できないボイス未実装アイドルは掘り下げの手段が個別のアイドルコミュしか存在しないという現状は非常に危ういものだと思います。そこで、特に楽曲に結び付かないイベントであるシンデレラキャラバンやLIVE PARTY!!といったイベントにボイス未実装組を優先的に配置し、イベントを進めるごとにコミュを読めるようにするなどといった形で、どうにかボイス未実装組にもアイドルコミュ以外でユーザーの目に触れる機会を作ってあげてほしいと考えています。

このようなことを提案するのは、自らがボイス未実装組の担当Pだからという事情も大いにありますが、これからのデレステが“正念場”を迎えるための準備をする必要があると思うからです。というのも、これまでのデレステのガシャでは、アニメやCDなどで新規ユーザーにも古参ユーザーにもよく知られているボイス実装済みアイドルのみがSSレア化され、またそのためにガシャが強力な集金装置となっていました。しかしながら、まだSSレア化されていないボイス実装済みアイドルと、一度は限定SSレア化されてこれから恒常SSレア化されるのを待っているアイドルを除けば、これからは新規ユーザーにはあまり知られていないかもしれないボイス未実装アイドルもSSレア化していくことになります(というか、なっています)。

つまり、ぶっちゃけて言うと、これまではアニメ等で十分な知識がユーザーにあったために説明しなくても勝手に回っていたガシャが、もしかしたらユーザー側に知識がないために回らなくなってしまう*4、そういった状況を危惧して“正念場”と呼んでいます。前述の通りデレステで与えられるコミュが少なく、またアニメでも出ていないか喋らずにちょっと映っただけかのボイス未実装組を新規ユーザーによく知ってもらうには、やはり何らかの知識=物語を与える必要があると思います。

もちろん、こんな危惧は杞憂に終わるかもしれないという予感もあります。例えば先日レアとして実装された桐生つかさの紹介ツイートですが、

こんな感じで3000回以上のリツイートがあります。このリツイート回数はデレステ内のイベント告知ツイートとそう変わらないリツイート回数で、それだけ桐生つかさが注目を集めていることが分かります。

これはつかさというアイドルの強烈な個性や、いわゆる「語録」が話題になっていることが原因とも考えられますが、それらはアニメやCDで語られたものではありません。他ならぬ本家モバマスで形作られてきたキャラクターなのです。このように、デレステでは見ることができないが本家モバマスで見ることができるアイドルの個性やキャラクターというものをデレステから新規参入したユーザーにも触れてもらえれば、別にわざわざデレステでコミュを用意するまでもなくそのアイドルの魅力に気付けてもらえるでしょう。一番手っ取り早いのはデレステユーザーにもモバマスを触ってもらうことですね。

モバマスオタク お気持ち表明

ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。非常に長くなりましたが、以上で述べてきたことのまとめとして、最後にモバマスオタクからのデレステ1周年に向けたお気持ちを表明して締めたいと思います。

  1. デレステは基本的には面白いゲームなのでそのまま頑張ってほしい
  2. シナリオに関してはもう少しユーザー全体が納得できるようなものにしてほしい
  3. 青天井ガシャには無理があろうと思われます
  4. 残念だが「ボイスが実装されているアイドル」が優遇されているように映る現実がある
  5. 全てのアイドルにスポットライトが当たるようにイベントやコミュを企画してほしい
  6. デレステPはモバマスも是非やってください

こちらからは以上です。

*1:個人的には問題になったガチャでもちゃんと確率は上がっていたと信じていますが、今となってはいちユーザーの立場からは検証しようがないので事実関係を留保した表現にしておきます

*2:300回=9万円というのが果たして健全かという論点もあるかと思いますが、ここでは「天井がある」ということに意義を見出して健全としておきたいと思います

*3:CINDERELLA MASTERシリーズ

*4:こんなことを1ユーザーが妄想するのは非常におこがましいとしか言いようがないですが、やはりデレステの技術的に優れた作りは課金による回収があってこそとも思いますし、また何よりコンテンツを長続きさせるという観点からも重要なことです