Dreamdancer - 更新終了

モバマス初心者向け記事とかを書いていました。弊ブログの内容を転載したい方は最新記事をご覧ください。

「モバマス機械学習シリーズ」の今後の方針についてご連絡

ご無沙汰しております。烏龍茶です。今回はこれといった進捗はありませんが、機械学習シリーズの記事について2点今後の方針を示しておきます。

使用する手法について

前回以前の記事を読んだ方の中には、「これって『次にボイスがつくアイドル』というより、『本来ボイスがついているべきアイドル』を推定しているのでは」と薄々思っていた方がいるかもしれません。この考えは全くもってその通りで、現時点で集まっているデータから推定される「ボイスがついているべきアイドル」から、「実際にボイスがついているアイドル」を引き算することが前回以前の記事でやろうとしていたことでした。

しかしながら、これは「次にボイスがつくアイドル」を推定しているとは厳密には言えないため、もとの問題に忠実に考察をすることを目指し、前回以前の記事で用いる予定だった分類の代わりに次のような手法を取ることにします。

  • モバマスアイドルの「ボイスがつく優先度ランキング」をランキング学習*1で推定する
  • モバマスアイドルの「ボイスのつきやすさポイント」を求める適当な関数を求めて、ボイス未実装のアイドルにもその関数を適用してそのポイントを比べる(回帰)

実のところランキング学習については全く知識がないため、やるとしたら1から勉強することになります。とりあえず以上のような手法をいくつか試してみて、最も“それっぽい”結果が求まりそうな手法を採用することにします。

NEXT STAR...?

このシリーズの根幹に関わる問題として、そもそも明日(10月15日)の4thライブ1日目でまさに「次にボイスがつくアイドル」が発表されるという事態が大いに考えられます。*2というわけで、もし10月15日に次にボイスがつくアイドルが発表された場合、この企画は以下のように展開することになります。

  • 10月14日時点でのデータをもとに「次にボイスがつくアイドル」を予測し、それを実際にボイスがついたアイドルと照らし合わせてみる(例えば、ボイスがついたアイドルが順当な人選だったのか、それとも大抜擢と呼べる人選だったのかなどを検討できそうです)
  • 10月15日にボイスがついたアイドルの「さらにその次」を予測してみる

まぁ、ぶっちゃけ現時点でCINDERELLA MASTERが出てないけどボイスはついてるアイドルが結構いるので、明日は「CM10弾の発表だけして新しく声がつくアイドルの発表はなし」みたいなことも可能性としてはあると思います。希望としては新しく声がつくアイドルを増やしてほしいところではありますが……

今回は取り急ぎこれで失礼します。

(Thanks to: まぐりぼ先生)

*1:参考:http://qiita.com/sz_dr/items/0e50120318527a928407

*2:4thライブ2日目についてはシンデレラプロジェクト主体の日なので、多分新展開の発表があるとしてもアニメの新シリーズとかそういうのだと考えています

機械学習で次に声がつきそうなモバマスアイドルを予測できるのか?(データ収集編)

こんにちは。烏龍茶です。

最近モバマスをやめた人の話がバズったり弊ブログでもお気持ちを表明したりしていますが、今回はちょっと前に始めた機械学習の話の続きを書きたいと思います。なんというかもっとお気持ち的な話で長文をしたためたい気持ちもありますが、それは後日ということで。

機械学習等にあまり詳しくない方にも分かりやすいように説明するつもりですが、分からない点があればコメント等で質問してもらえれば答えます。
※筆者はほとんど素人なので、本職の統計屋さんや人工知能屋さんから見て不正確である・誤っている部分があればそれとなく指摘していただけると非常に有り難いです。
※前回の記事はこちら

今回やりたいこと

  • 分類器を作るにあたって必要そうな、モバマスアイドルに関するデータは何かを考える
  • 本当にそのデータが必要なのかどうか考える(正確には、この手順がなぜ必要なのか説明する)

必要なデータはどれか?

前回説明した教師あり学習を実装するにあたって、いろいろなモバマスアイドルに関するデータを学習データとして集める必要があります。集めたデータをコンピュータにたくさん見せて、声がつきそうなモバマスアイドルの「特徴」をつかむことになります。そこで、モバマスアイドルに「声がつきそうかどうか」を考えるにあたり、差し当たって関係がありそうなデータは何かを考えてみましょう。

1次データ

モバマスはカードのイラストでユーザーにインパクトを与えていくゲームな以上、アイドル自身の身体的な特徴が人気に大きな影響を与えていくような気がします。例えば安直な話ですが胸やお尻が大きいとなんとなくユーザーに魅力的に映っていくかもしれませんし、身長が小さいとかわいく見えるかもしれませんし、他には髪型なんかも影響してくるかもしれません。

他にもアイドル彼女自身を示すデータがいろいろとあります。例えば年齢、血液型、利き手、趣味……等々です。このようなアイドルの詳細ページから見ることができる「アイドル自身の情報」を1次データと呼ぶことにし、参考にするためのデータとして集めることにしたいと思います。今回は以下のようなデータを集めます。

  • 身長
  • 体重
  • 年齢
  • スリーサイズ*1
  • 星座
  • 血液型
  • 利き手
  • 出身地
  • 趣味*2

なんとなくこの時点でかなりデータの数が多い気がしますが、データは多ければ多い方がいいような気がするので続けます。

2次データ

次に、モバマスアイドルの「人気の表れ方」を考えてみます。人気の表れ方というと、一番わかりやすいのは総選挙の順位ですね。総選挙で順位が極めて高ければそのままCDデビュー=ボイス実装ということになりますし、CDデビュー確定圏内にランクインしなくても安定して上位50位にランクインしているアイドルがCDデビューするということがしばしばあります。

また、モバマスソーシャルゲームなので、運営は売上高を上げるためにユーザーに魅力的に映るようなガチャやイベントを開催するものと考えられます。中でもガチャの目玉やイベントの上位報酬に何度も抜擢されるアイドルは、運営にとって「ユーザーに魅力的に映っている」と考えられるアイドルと思って差し支えないのではないでしょうか。そこで、各アイドルのSレアの枚数もデータとして採用することにしたいと思います。

以上のように、モバマスの「ゲーム内で」アイドルの人気が表れているデータを2次データと呼ぶことにし、データとして集めることにします。

  • 歴代総選挙の最高順位*3
  • 歴代総選挙の平均順位
  • アニバーサリーボイスアイドルオーディションの順位*4
  • カード数*5
  • Sレアの枚数
  • カード数に占めるSレアの枚数の比率

やっぱりデータが多い気がしますが、構わず続けることにします。

(2016/09/01 23:47追記)今更ですが超重要な以下の2項目を考えに入れてなかったので以下も検討することにします。

  • アイドルの肩書を設定しているプロデューサーの数
  • アイドルをリーダーに設定しているプロデューサーの数*6

3次データ

最後に、モバマスの「ゲーム外で」アイドルの人気が表れていそうなデータを3次データと呼ぶことにし、データとして集めることにします。ゲーム外となるとやはり2次創作の多さが1つの指標になりそうですので、pixivでタグが付いている作品の件数と、ニコニコ動画でタグが付いている動画の件数をデータとして採用することとします。他にもいろいろとそれっぽいデータを集めてみます。

  • pixivでタグが付いている作品の件数
  • pixivでタグが付いている成年向け作品の件数
  • pixivでタグが付いている作品数に占める成年向け作品数の比率
  • ニコニコ動画でタグが付いている動画の件数
  • pixiv百科事典のPV数
  • Twitterに存在するアイドルのなりきりアカウントのフォロワー数*7

なんかもう収集がつかなくなってきた気がします。

本当にそのデータは必要なのか?

以上で合計21種類という大量のデータを集めることを決断したわけですが、あんまりデータが多いと問題が起こってくる可能性もあります。

ということで、なんとなく声がついているアイドルを想像してみましょう。例えば……

これはアニメの前川みくを映した一場面ですが、なかなかケツがデカい気がします。

こちらは小日向美穂のカードの1枚ですが、やはりケツがデカい気がします。

そしてこちらは三村かな子のカードの1枚ですが、結構ケツがデカい気がします。

以上の例から考えると、キュート属性で、髪が短めであり、ヒップサイズが大きいアイドルは、声がついていそうであるという法則が考えられます。しかしながら、我々は「キュート属性で、髪が短めである」ものの、「ヒップサイズは大きくなく」、しかしながら強い人気を誇るアイドルを知っています。

例えば、乙倉悠貴ちゃんがそのアイドルに当てはまると言っていいでしょう。彼女は登場後の2回の総選挙でどちらも30位台にランクインしていますし、登場が遅れたことを考えれば強Sレアの数もそこそこです。また今回はデレステでのデータは検討しないことにしていますが、デレステでもボイス未実装ながらSSレアが登場していますし*8、やはり運営としてもユーザーから高い支持を得ていると考えていると思われます。そんな彼女が「ヒップサイズが大きくない」という理由で弾かれてしまうのはちょっと違和感があるような気がします。

このように、学習データに表れている限定的な特徴に注目しすぎてしまい、別途与えられるデータに対して正しく判断ができないことを過学習(overfitting)と言います。非常にデータの種類を多くしてアイドルにボイスがついているかどうかの分類器を作った場合、既に学習しているデータに対しては正しい答えを返すことができますが、未知のデータに対しては正しくない答えを返してしまう可能性が高くなります。今回の例の場合、「ボイスがついているキュートのアイドルは髪が短めでケツがデカい」という言わば「ノイズ」のような特徴を拾ってしまうことが問題です。

これを防ぐためには、採用するデータの種類の数を減らすことが有効です。例えば、実はアイドルに声がつくかつかないかにヒップサイズが関係ないのであれば、ヒップサイズを分類するための学習データとして採用しなければこの問題が起こらなさそうだと考えられます。

今回のまとめ

  • いろいろ観点からデータを集めていく必要があるっぽい
  • でも本当にそのデータが必要なのか考える必要もあるっぽい

次回は「本当にそのデータが必要なのか」を考える方法について解説します。それまでに183人のアイドル全員について21種類のデータをまとめないといけませんが……

今回は以上です。

*1:スリーサイズが不明なアイドルが数人いますが、彼女たちについては先行研究(http://d.hatena.ne.jp/MikuHatsune/20130124/1358738144)を参考に別途推定したいと思っています

*2:趣味を数値として表すことは難しいので、シンデレラガールズそれぞれの趣味を適当にグループ化し、そのグループの番号をデータとして採用する予定です

*3:上位50位にランクインしたことがないアイドルについては、一律60位として扱うこととします。平均順位も同じです

*4:開催時点で既に声がついていたアイドルについては一律-10位、最終結果の上位20位にランクインしなかったアイドルについては一律30位として扱うこととします

*5:特訓前後を別にカウントします

*6:出来る限りツアー等のリーダーがゲーム内の協力要素になってこないイベント中のデータを用います

*7:複数存在する場合は最も多いものを採用し、存在しない場合は0として扱います

*8:ちなみに該当ガチャの直前のデレステApp Storeトップセールスランキングは16位でしたが、登場翌日は7位となっています

デレステ1周年に向けたお気持ち表明

こんにちは。時が経つのは早いものでもうすぐデレステが配信されてから1周年ですね。デレステが配信されてからというものの、多数の喜ばしいことやそうでないことがあり、あるいは1年間の間ついに叶えられなかったこともありました。今回はそのような諸々の出来事について総評しつつ、1周年に向けてモバマスオタクとしてのお気持ちを表明していきたいと思います。

※アイドルの扱いがどうのこうのみたいな弊ブログ得意の話が読みたい方は3番目の章から読んでください

基本的には期待を上回ったクオリティのゲーム内容

配信されてから1年が経ったデレステというゲームを評価するなら、基本的には「よくできたゲーム」という評価がふさわしいのではないでしょうか。デレステの一番の売りといえば何と言っても「3Dモデルによるアイドルのライブパート」ですが、この3Dライブは配信前に期待していたレベルの上を行く出来栄えだったと思います。3Dモデルがスゴい!という話は丁度ゲーム業界のカンファレンスイベントでCygamesの人が講演したようなので、ここでは割愛しようかと思います。詳しくは以下の記事をご参照ください。

gamebiz.jp

また3Dライブ以外にもクオリティの高い要素はいくつか挙げられます。その1つとして、やはりゲームの根幹をなすリズムゲームパートはデレステを語る上で欠かせないでしょう。デレステは一見かわいい女の子で飾り立てたキャラゲーに見えますが、だからと言ってリズムゲーム部分の開発はおろそかになっているかというとそんなことはなく、音ゲー経験者から見てもかなりやり応えのあるゲームに仕上がっていると思います。

またデレステの素晴らしいところとして、リズムゲームの上手さでプレイヤー間に大きな格差が生まれないようになっているという点が挙げられます。一般的に音楽ゲームといえば上級者の方が隠し要素の解禁やプレイ時間の延長(いわゆるアーケード音ゲーのEXTRA STAGE)などで有利になることがしばしばありますが、デレステのイベントではPROで周回するのとMASTERで周回するのとではそこまで大きな差が生まれないようになっています。

その一方で、例えばMASTERをクリアすることでリズムゲームをプレイすることなくMVを鑑賞できるようになるといったリズムゲームがうまくなること」に対するインセンティブが用意されていたり、ハイスコアアタックの面ではフルコンボが難しいMASTER+難易度を用意してそれに対するトロフィーを毎回用意したりするなど、リズムゲームが上手い人もそれなりに旨みがあるようなゲームデザインになっているのも評価に値するでしょう。

さて、3Dライブとリズムゲームが素晴らしいというのは説明しましたが、それを可能にしている重要なパーツがあります。ズバリ楽曲ですね。デレステでは2015年12月の『Snow Wings』に始まり、全く新しい5人組ユニットによる新曲を毎月のように発表してきました。楽曲はゲームデザインという面にはあまり関係ないのですが、やはりゲームを彩る大切な一部分として良いものがリリースされてきたと思います。

一方で、イベントストーリーやコミュパートといったシナリオ・テキストが絡む部分のクオリティにはややムラがあるというか、必ずしも万人から評価されるようなものにはなっていないのが残念なところです。例えば個人的には宮本フレデリカのストーリーコミュなどが印象に残っており、その他にも概して評価が高いコミュはいくつもあるのですが、一方で、人によってはその筋書きが理解できなかったり、あるいは画面の中でプレイヤーの分身となってアイドルと接するプロデューサーの言動があまりにも下品すぎて納得できなかったりするという事例もいくつも見られます。

実際のところ、デレステ運営はユーザーからの不満・意見をかなり柔軟に聞き入れて改善に活かしている方だと思います。例えば、2015年10月に一度だけあったSSR追加無しのガシャ更新はそれ以降一度もありませんでしたし、太田優の3Dモデルにほくろがないという問題もほどなくして修正されました(これは上の記事にも書いてある事案ですね)。それなのに、シナリオ部分では散々出ているユーザーからの不満に対して対応が鈍く見えるというのはやや納得がいかないところです。何か理由があるのか、それともシナリオに対して不満を抱くユーザーがノイジーマイノリティに過ぎないからなのか、実際のところはわかりません。ただ、やはり今や2次元アイドルコンテンツとして多くの支持者を抱えるコンテンツとなったシンデレラガールズだからこそ、シナリオライティングは多くの人が納得できるような最大公約数的な作り方をしてほしいと思います。

青天井ガシャはやめろと何度も言っている

これはずっと言ってきたことですし、他のプロデューサー諸氏も心に強く抱いていることだと思いますが、ある特定のアイドル(通常はそのガシャで限定排出されるか、新規追加されたSSレアのアイドル)を引くために運が悪ければ際限なくガシャを回し続けなければいけないという仕様はそろそろやめてほしいです。ぶっちゃけ本家ですら今はほとんどが天井のあるガチャ、悪くても何かしら限定排出のカードが当たりやすいような仕掛けのあるガチャをやっているのに、デレステではそれができないというのは理解に苦しみます。

株主総会でもぶっこまれてバンナム側は「誤認されないよう配慮している」と答えていますが、現状のデレステのガシャは公正であっても健全とはいえないでしょう。

ここで私の「公正」と「健全」の使い分け方について、ちょっと(かなり?)前に話題になったグラブルのガチャ騒動を例に説明しておこうかと思います。「公正」というのは、「ガチャがユーザーに示されているような仕方で正しく提供されている」という状況を指します。グラブルで言うと、「アンチラが出やすいと言ってたけど実は出やすくなかったかもしれない」*1というのが公正ではないという状況で、「『アンチラは○%、ベアトリクスは×%で排出されます』と先にユーザーに言っておいて、実際その確率の通りアンチラやベアトリクスが排出される」というのが公正な状況と捉えています。

一方で、「健全」というのは「そこそこガチャを回せばちゃんとレアアイテムが手に入る」という状況を指します。グラブルなら「ウン十万払ってガチャを回してもアンチラが出なかった」というのが健全でない状況で、「ガチャを300回回せば一応確実にアンチラが手に入る」*2というのが健全な状況であると考えています。

さて、デレステのガシャをこのような考え方に基づいて捉えると、やはり「公正」ではあるが「健全」ではないと言わざるを得ないでしょう。流石にデレステのガシャではSSレアは1.5%(乃至3%)で排出されていると思いますし、実際そうでなかったらそれは詐欺なので絶対にやっていないと信じています。しかし、だからと言ってそのガシャは健全であるということにはなりません。実際、月末が来るたびに何十万掛けてガシャを回したら狙ったアイドルが来たとか来なかったといった報告がよく見られますし、流石にそれがゲームへの課金として納得できるかできないかというと納得できない人の方が多いと思います。

話が長くなりましたが、要はデレステのガシャにも天井を用意して、一定回数ガシャを回したら目玉のアイドルが手に入る仕組みにするべきだと思う、というのがここで言いたかったことです。グラブルや本家のリミテッドドリームガチャのように、一定回数回すと確実に目玉のアイドルが手に入り、途中で目当てのアイドルが手に入り回すのをやめた場合はゲームに役立つスタドリ等のアイテムが手に入る、という仕組みが良いかと思います。本家の月末ガチャみたいな方式は「最悪の結果」が大して変わらないのでやめてほしいです。

開くアイドル間格差とデレステの“正念場”

実際のところこの記事で一番書きたかったこと、それはデレステに登場している(あるいは登場していない)アイドルの間で格差が非常に大きくなっているということです。シンデレラガールズに登場するアイドルをその人気や処遇から分類すると、以下のようになるかと思います。

  1. ソロCD*3デビュー済みで人気も一番手のアイドル
  2. 次にボイスが付きそうな非常に人気のあるアイドル
  3. 総選挙系のイベントで何度かランクインするなど、根強い人気があるアイドル
  4. アニメで抜擢されて声が付いたアイドル
  5. 総選挙系のイベントにはあまり顔を見せないものの、一定の支持層がいるアイドル
  6. まだデレステに実装されていないアイドル

さて、現在のデレステで言わば「優遇」されているアイドルはどの層になるでしょうか。当然1.の層がユーザーに対するウケも良く、ガシャ更新やイベントの際には登場機会を与えられることが多くなると思うのですが、個人的にその次に「優遇」されているのは4.の層だと思います。その理由は単純で、シンデレラガールズに登場するアイドルのうち、デレステで楽曲を与えられるアイドルは1.と4.の層に該当するアイドルだけだからです。

かつてのシンデレラガールズでは「ボイスが付くこと=CDデビュー=ソロ楽曲が与えられる」という図式が成り立っており、私の中では「楽曲をもらえる」ということがシンデレラガールズのアイドルにとって1つの到達点のように思われていました。そんな中、アニメでは「CDデビューを経ないでボイスが付く」という新たなパターンが生まれましたが、それでもなお「楽曲をもらえるかどうかは別問題で、おおむね総選挙等の順位が良い順に楽曲が与えられてCDデビューするのだろう」と思っていました。しかしながら、全く新しいオリジナルユニットによる完全新曲が与えられるデレステにおいて、その図式が崩れ去ってしまったことは否めません。

もちろん、一口に「アニメで声が付いたアイドル」といっても、元から総選挙等で高い順位に位置しておりいつCDデビューが発表されてもおかしくないアイドルもいました。上条春菜などがこれにあたると言えるでしょう。しかしながら、一部のプロデューサー諸氏にとっては受け入れられない意見になるかと思いますが、例えば藤原肇や喜多見柚といったアイドルを飛ばして楽曲が与えられるアイドルがいるのはどうなのかな、と思う部分が私にはあります。

ただ、だからといって、「アニメで声が付いたアイドルの贔屓をやめろ」と言うのは建設的ではないと思います。ここで私が提案したいのは、全てのアイドルに満遍なくスポットライトが当たるような施策を行ってほしいということです。例えば、本家のモバマスでアイドルが再登場する仕方として最もレア度が高いのはガチャの目玉イベント上位報酬ですが、人気アイドルしかこれらのポジションで再登場できないかというと、そうではありません。特に最近顕著な傾向ですが、ボイスが付いていないアイドルも頻繁にガチャ目玉やイベント上位報酬に抜擢されます。これと同様に、デレステでもボイスが付いていないアイドルにスポットライトを当てるイベントを行ったり、あるいはガシャの目玉として持って来たりするといいのではないかと思います。

ガシャ目玉という部分では、最近でも喜多日菜子や早坂美玲などボイス未実装アイドルのSSレア化が続いており、これからも期待できる部分だと思います。一方でイベントにボイス未実装のアイドルが登場するのは、イベントコミュがフルボイスになっており、またイベント自体が楽曲と非常に強く結びついたものである現状を鑑みると難しいかもしれません。しかし、ボイス実装済みアイドルがストーリーコミュとイベントコミュの2本立てで掘り下げられていく一方で、イベントに参加できないボイス未実装アイドルは掘り下げの手段が個別のアイドルコミュしか存在しないという現状は非常に危ういものだと思います。そこで、特に楽曲に結び付かないイベントであるシンデレラキャラバンやLIVE PARTY!!といったイベントにボイス未実装組を優先的に配置し、イベントを進めるごとにコミュを読めるようにするなどといった形で、どうにかボイス未実装組にもアイドルコミュ以外でユーザーの目に触れる機会を作ってあげてほしいと考えています。

このようなことを提案するのは、自らがボイス未実装組の担当Pだからという事情も大いにありますが、これからのデレステが“正念場”を迎えるための準備をする必要があると思うからです。というのも、これまでのデレステのガシャでは、アニメやCDなどで新規ユーザーにも古参ユーザーにもよく知られているボイス実装済みアイドルのみがSSレア化され、またそのためにガシャが強力な集金装置となっていました。しかしながら、まだSSレア化されていないボイス実装済みアイドルと、一度は限定SSレア化されてこれから恒常SSレア化されるのを待っているアイドルを除けば、これからは新規ユーザーにはあまり知られていないかもしれないボイス未実装アイドルもSSレア化していくことになります(というか、なっています)。

つまり、ぶっちゃけて言うと、これまではアニメ等で十分な知識がユーザーにあったために説明しなくても勝手に回っていたガシャが、もしかしたらユーザー側に知識がないために回らなくなってしまう*4、そういった状況を危惧して“正念場”と呼んでいます。前述の通りデレステで与えられるコミュが少なく、またアニメでも出ていないか喋らずにちょっと映っただけかのボイス未実装組を新規ユーザーによく知ってもらうには、やはり何らかの知識=物語を与える必要があると思います。

もちろん、こんな危惧は杞憂に終わるかもしれないという予感もあります。例えば先日レアとして実装された桐生つかさの紹介ツイートですが、

こんな感じで3000回以上のリツイートがあります。このリツイート回数はデレステ内のイベント告知ツイートとそう変わらないリツイート回数で、それだけ桐生つかさが注目を集めていることが分かります。

これはつかさというアイドルの強烈な個性や、いわゆる「語録」が話題になっていることが原因とも考えられますが、それらはアニメやCDで語られたものではありません。他ならぬ本家モバマスで形作られてきたキャラクターなのです。このように、デレステでは見ることができないが本家モバマスで見ることができるアイドルの個性やキャラクターというものをデレステから新規参入したユーザーにも触れてもらえれば、別にわざわざデレステでコミュを用意するまでもなくそのアイドルの魅力に気付けてもらえるでしょう。一番手っ取り早いのはデレステユーザーにもモバマスを触ってもらうことですね。

モバマスオタク お気持ち表明

ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。非常に長くなりましたが、以上で述べてきたことのまとめとして、最後にモバマスオタクからのデレステ1周年に向けたお気持ちを表明して締めたいと思います。

  1. デレステは基本的には面白いゲームなのでそのまま頑張ってほしい
  2. シナリオに関してはもう少しユーザー全体が納得できるようなものにしてほしい
  3. 青天井ガシャには無理があろうと思われます
  4. 残念だが「ボイスが実装されているアイドル」が優遇されているように映る現実がある
  5. 全てのアイドルにスポットライトが当たるようにイベントやコミュを企画してほしい
  6. デレステPはモバマスも是非やってください

こちらからは以上です。

*1:個人的には問題になったガチャでもちゃんと確率は上がっていたと信じていますが、今となってはいちユーザーの立場からは検証しようがないので事実関係を留保した表現にしておきます

*2:300回=9万円というのが果たして健全かという論点もあるかと思いますが、ここでは「天井がある」ということに意義を見出して健全としておきたいと思います

*3:CINDERELLA MASTERシリーズ

*4:こんなことを1ユーザーが妄想するのは非常におこがましいとしか言いようがないですが、やはりデレステの技術的に優れた作りは課金による回収があってこそとも思いますし、また何よりコンテンツを長続きさせるという観点からも重要なことです

機械学習で次に声がつきそうなモバマスアイドルを予測できるのか?(準備編)

ご無沙汰しております。烏龍茶です。

最近いろいろあって機械学習のイロハのイぐらいをべんきょうしたので、なんかモバマスで応用して面白いことできないもんかな~と思っておりました。しかしゲームのユーザー数は公称500万(本家)+1200万ダウンロード(デレステ)のモバマス、プロデューサーさんの中にエンジニアは少なからずいるでしょうし、中には既に機械学習でなんかしようと考えた(もしくは既になんかした)人もいるでしょう。そこでまず私は「モバマス 機械学習」でググってみました。するとこんなツイートが……

あっやばい(両方の意味で)本職の人や……

しかしながら私にはフリトレの相場はよくわかりませんし、あとフリトレの相場をスクレイピングする技術もよく知りません(あとBANされそう)。また、最近デレステのイベント等で心がささくれ立っていたこともあり、早く次に声がつくアイドルが知りたい!というか俺の担当アイドルに声をつけろ!というお気持ちもありました。そこで、今回はフリトレよりももうちょっとピュアな題材として、「次に声がつきそうなアイドル」を選んでみることにしました。

※この記事と以降の記事では仰々しく説明していますが、今回やることは少しパソコンに詳しい人なら誰でもできます。
機械学習等にあまり詳しくない方にも分かりやすいように説明するつもりですが、分からない点があればコメント等で質問してもらえれば答えます。
※筆者はほとんど素人なので、本職の統計屋さんや人工知能屋さんから見て不正確である・誤っている部分があればそれとなく指摘していただけると非常に有り難いです。

予測の流れ

今回の予測は以下のような流れになります。

  1. モバマスアイドルについてのいろんな情報を集めてまとめる
  2. そのデータが声がつくかどうかに本当に関係があるのか確かめる
  3. 教師あり学習を用いて、あるモバマスアイドルに声がついているのかどうか判別する分類器を作る
  4. ボイス未実装のアイドルについての情報を分類器に渡して、ボイスがついているのかどうか判別してもらう
  5. 分類器が「このアイドルはボイスがついています!!」と言ったアイドルは近々声がつくと思われる(おわり)

今後のブログで以上の流れについて逐一説明・報告していくことになりますが、今回は「教師あり学習」について説明してみたいと思います。

教師あり学習とは?

教師あり学習とは、人間が機械の先生となって学習例となるデータを渡し、あるものごとについて判断できるような機械を作るという手法のことです。機械学習の手法の中でも特に有力な分野の1つです。この説明ではちょっと抽象的ですし、あまりむずかしいことを言ってもしょうがないので、例としてモバマスアイドルを用いて教師あり学習について説明してみることにします。

例えば、モバマスには前川みく多田李衣菜というアイドルがいます。

彼女たちを見慣れている我々からすれば、どちらが前川みくでどちらが多田李衣菜かは簡単に見分けることができるでしょう。これは2人の新しいカードが出てもそうですし、二次創作で2人を描いたイラストであっても同じで、かなり高い確率で描かれている女の子がみくか李衣菜かを言い当てることができます。

なぜこのようなことが可能なのかというと、それはこれまでに我々が2人のイラストを多く見てきたからです。いろいろなイラストを見てきた結果、前川みくという女の子の特徴、そして多田李衣菜という女の子の特徴も同様に「なんとなく」頭の中に叩き込まれてきたわけです。

では、コンピュータにも同じようにたくさんのみくと李衣菜のイラストを見せて2人の特徴を学習させれば、コンピュータも我々と同様に2人を判別できるようになるのではないでしょうか。これが「教師あり学習」の原理です。

例えば、

この画像は前川みくです。これに対して、

この画像は多田李衣菜です。この画像を比べると、

  • みくは頭にネコミミをつけているが、李衣菜はつけていない
  • みくはヘッドホンを首にかけていないが、李衣菜はかけている
  • みくよりも李衣菜の髪の色の方が明るい

などの特徴があることがわかります。ここでは2枚しか画像を挙げませんでしたが、同じようにコンピュータに対して大量に画像を見せれば、我々が「なんとなく」把握しているみくと李衣菜の特徴をコンピュータも同様に把握でき、新しくみくか李衣菜が写った画像を見せればどちらの画像なのか判別できるようになるというのが教師あり学習の理屈です。*1

ちなみに、これからやろうとしている予測では数値で表された情報をコンピュータに渡すので、画像を渡して学習させる上の例よりも遥かに楽です。

以降の流れ

ということで、今回はまず教師あり学習について簡単に説明してみました。以降は先に述べた「予測の流れ」に沿っていろいろとやるわけですが、次はExcelを用いてモバマスアイドルについてのデータを集計・分析するところから説明しようかと思います。その後は実際にPythonというプログラミング言語を用いて分類器を作っていきます。

夏休みの間にある程度形になればいいなぁと思っていますが、何らかのアクシデント等が発生する可能性も考えられるので、あまり期待せずに見守っていただければ幸いです。

*1:ここでは学習した情報を元に新しく渡されたデータがみくか李衣菜かを判別する「分類」について説明しましたが、学習した情報を元に新しく渡されたデータから何らかの数値を算出する「回帰」というのもあります。例えばイベントの事情やアイドルの人気から上位報酬アイドルの相場を算出するみたいな話は「回帰」です。これからやろうとしていることは「分類」です

デレステスペシャルスカウトチケットおすすめアイドル一覧(17/09/03更新)

アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」(デレステ)で好きなアイドル1人と交換できる「スペシャルスカウトチケット」(スカチケ)について、プレイヤーの目的や実用性といった部分からおすすめアイドルを紹介していきます。

注意! こちらは「スターライトステージ」のスペシャルガシャセット解説ページです。mobageソーシャルゲームアイドルマスターシンデレラガールズ」のスペシャルスカウトチケット解説ページはこちらです。

スペシャルスカウトチケット(スカチケ)とは?

※スカチケがどのようなものかについて理解している方・既にスカチケを購入済みである(その後どのアイドルを引き換えようか迷っている)方は読み飛ばしていただいて問題ありません

スペシャルスカウトチケット(スカチケ)とは、デレステで3~4ヶ月程度に1回販売される「スペシャルガシャセット」に付属してくるアイテムのことです。このスペシャルガシャセットは以下のような条件のもと販売されています。

  • 購入できる期間が決まっている(だいたい1ヶ月)
  • ゲームを開始した新規ユーザーは、ゲーム開始から一定期間の間購入できる
  • 有償スタージュエル2500個*1で購入できる(ゲームを進めるともらえる無償スタージュエルでは購入できない)
  • セット内容は「プラチナ10連ガシャチケット」と「スペシャルスカウトチケット」*2となっており、「スペシャルスカウトチケット」を使うとSSレアを含む全ての恒常排出アイドルの中から1人を選んでスカウトすることができる
  • 過去に期間限定で排出された限定SSレアや、シンデレラフェス限定のSSレアについてはスカウトすることができない
  • スカウトチケットは販売開始時点でガシャから排出されているアイドルしかスカウトできず、取っておいて後で新たなSSレアが追加されてから使用するということはできない

要は、通常のガシャ10回分のスタージュエルでどれでも好きなSSレアが1枚手に入るといった内容のものです。

スカチケおすすめアイドル

まず大前提として、恒常SSレアが実装されているアイドルの中で好きなアイドルがいる場合、そのアイドルをスカウトすることをおすすめします。デレステでは現時点で70種類以上の恒常SSレアが実装されており、通常のガシャで特定のアイドルを狙って引くことはほとんど不可能と言えます。そのため、好きなアイドルがいるなら確実に入手できるこの機会に入手してしまうのが無難と思われます。

とはいえ、既に好きなアイドルを入手済みであったり、あるいはこれと言って候補となるアイドルがいなかったりする方もいるかと思いますので、そのような方向けにおすすめできるアイドルを挙げていこうかと思います。

リズムゲームがあまり得意ではない方

クリアしやすくなる「判定強化」持ちがおすすめ

デレステでは最上位譜面の「MASTER」をクリアすることで自由に鑑賞できるMVが解禁されるため、「難しい楽曲もなんとかクリアする」ことは結構重要です。そのため、リズムゲームがあまり得意でない方には、BAD以上の判定なら全てPERFECTにしてくれる「判定強化」特技持ちのアイドルがおすすめです。

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長期戦でも耐久できる「オールラウンド」持ちも良い

また判定強化以外にも、COMBOボーナスとライフ回復を同時に行ってくれる「コンボボーナス」持ちも有用です。COMBOボーナスだけを持っているSSレアと比べるとスコアの上げ幅は小さく、またライフ回復だけを持っているSレアと比べるとライフの回復量は少ないですが、LIVE Grooveのように「ある程度のスコアを稼ぎたいけど、回復なしでは不安」な場面では非常に役に立ちます。

  • [ようせいのこ]遊佐こずえ
  • [SOUND A ROUND]松永涼
  • [ビビッド★エゴイスト]的場梨沙

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リズムゲームは無難にこなしており、汎用性の高いSSレアが欲しい方

効果量の高い「スコアアップ」がおすすめ

特にリズムゲームが苦手というわけでもなく、かといって極端に得意というわけでもないという方には、場面を選ぶことなく働いてくれる「スコアアップ」持ちのSSレアが有用です。その中でも、特技発動間隔や発動確率を考慮すると以下のSSレアが特におすすめです。

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  • [ルージュクチュール]三船美優
  • [ひみつの小夜曲]佐城雪美

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  • [夢みるプリンセス]喜多日菜子
  • [メイクミー・キスユー]赤城みりあ

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上記のSSレアは「4秒毎、高確率で一瞬の間、PERFECT/GREATのスコア17%アップ」という特技を持っており、スコアアップ特技の中では最も効果量の期待値が高いです。また、[ラブ!ストレート]中野有香[ひみつの小夜曲]佐城雪美に関してはセンター効果やパラメータがバランス型になっており、他のSSレアとも組み合わせやすいためかなりおすすめです。

リズムゲームがとても得意で、ALL PERFECTを狙うことも難しくないという方

デメリット付きだが効果量が高い「コンセントレーション」が良いかも

リズムゲームが得意で、MASTER譜面でも全てのリズムアイコンをPERFECTでクリアする(俗に言う「ALL PERFECT(AP)」)を達成することが難しくないという方は、デメリット付きではあるものの通常のスコアアップよりも効果量の高い「コンセントレーション」持ちが良いかもしれません。特技「スコアアップ」のスコアボーナスは17%ですが、「コンセントレーション」のスコアボーナスは18%です。ただし、「コンセントレーション」が発動している間にGREATが出てしまった場合コンボは切れてしまうというデメリットもあります。

上記のSSレアの特技は「11秒毎、高確率でしばらくの間、PERFECTのスコア18%アップ、PERFECTのみCOMBO継続」となっており、スコアアップ特技と比べると「11秒毎、中確率でかなりの間、PERFECT/GREATのスコア17%アップ」よりちょっと強く、「4秒毎、高確率で一瞬の間、PERFECT/GREATのスコア17%アップ」よりはちょっと弱いという特技になっています。コンセントレーションに関してはデメリットもありますが、スコアアップとコンセントレーションで迷っており性能を重視したいという場合は選択肢の1つに入れても悪くないと思います。


かなりさっぱりとしたSSレア紹介記事になりましたがいかがでしたでしょうか。こちらの記事を参考にしていただき、皆様が楽しいデレステライフを送れれば幸いに思います。

(余談)2017年1月に更新して以来全く手付かずだったこちらのデレステのスカチケおすすめアイドル一覧ですが、弊ブログの記事の中ではほぼほぼアクセスがなかったこと、また内容的にも他のサイトと大きな違いがなく面白みがあんまりなかったことを考慮し、今回(2017年9月)のスカチケ更新を機に独自の視点でいろいろと書き直すことにしました。この記事でも書いた通りスカチケは「見た目や好みで選ぶ」というのが鉄板なのでこの記事がどれぐらい意味のあるものになるのかわかりませんが、何かしら参考になればいいなぁと思います。

*1:3200円で有償スタージュエル2560個のセットを購入できるので、コンビニなどで3200円分のバリアブルコードを買えばちょうどぴったりスカチケの分だけで課金を抑えられます

*2:2周年記念のスペシャルガシャセットには「Sレアスカウトチケット」も封入されていますが、今後のスカチケでどうなるかはわかりません

「シンデレラガールズを『アニマス化』しないでください」の弁明

ちょっと前の話になりますが、拙稿シンデレラガールズを「アニマス化」しないでください - Dreamdancerツイッターで少し話題になったらしいです。別にいつの記事だろうがツイッターなり他のブログなりで私のブログ記事を紹介していただくのは一向に構わないのですが、随分前に書いたアレな記事が今更話題になったということで少し驚きました。これをきっかけに当該記事を改めて読み直したり、この記事に言及した方の考えを読んでいろいろと思うところがあったので、「シンデレラガールズを『アニマス化』しないでください」という記事についてやや誤解を受けている部分などを補足し、ついでに現状を鑑みてシンデレラガールズは「アニマス化」したのか?そしてそれは良いことなのか?ということについて自分の考えを書いておきたいと思います。

当該記事が書かれた背景について

一部の方が勘違いされていたようですが、この記事が書かれたのはバズった当初(2016年5月)ではなく、今から2年半前の2014年12月です。つまり、この記事が書かれた時期にはまだシンデレラガールズのアニメは放送しておらず、スターライトステージはタイトルの発表すらされておらず、またついでに言うと最近発表された4thライブの出演者も発表されていないのです。ですので、「アニメを見たらアニマス化なんてしてないことがわかる」「スターライトステージがあるんだからアニマス化なんてしていない」「4thライブSSA公演の1日目にCPがいないのにアニマス化とか抜かしてるのはアホだからなの?」みたいな反応をされても困るというか、困ります。

またこの「2014年12月」がどういう時期だったかというと、

  • 前月の11月にCINDERELLA MASTERの第7弾が発表されたものの、アニメPVや属性別キービジュアルで姿を見せていた櫻井桃華はメンバーに入っていなかった
  • 3周年キャンペーンに合わせて「アニバーサリーボイスアイドルオーディション」が開催され、またその宣伝コピーが相当不快に思われていた
  • ボイス実装済みのアイドルはライブでパーティーなのに、未実装のアイドルは声帯争奪戦をやらねばならんのか?と気持ちが荒んでいた

個人的にかなり気が滅入っていたという事情があります。ここらへんの(特に一個目の)事情はあくまで個人的なので記事を読む上で考慮してくれというつもりはないのですが、当時の心持ちの中で「アニメではシンデレラプロジェクトというのが出てくるらしい」という情報を受け、かなりシンデレラガールズの行く末について危機的な見通しの中でああいう記事を書いたということをここで補足させていただければと思います。

シンデレラガールズは「アニマス化」したのか?

以上で記事自体について補足説明をさせていただきましたが、では実際シンデレラガールズは「アニマス化」したのでしょうか? ツイッターでも様々な意見を拝見しましたし、何かこの問いに対して1つの答えがあるわけではないと思いますが、せっかくなので私の考えを述べておきたいと思います。

結論から言うと、シンデレラガールズはアニメ化を境に多少変質したが、当時危惧していた状況よりは遥かにマシであるように思うというのが私の答えです。以下、当該記事で「アニマス化」のステップとして説明されていた事態を順番に検討していきたいと思います。

シンデレラガールズというコンテンツが「シンデレラプロジェクトの物語」と同義に扱われるようになる

これはそんなに当たっていないと思います。実際にアニメのふたを開けてみると、城ヶ崎美嘉やKBYD、あるいは2ndシーズンに入ると木村夏樹やプロジェクトクローネといった「シンデレラプロジェクト」の外のアイドルがストーリーラインの根幹に関わるような形で登場していますし、あとぶっちゃけ「シンデレラプロジェクト」という枠組み自体が半分形骸化したような形で終わってしまった*1ので、「シンデレラガールズといえばシンデレラプロジェクト!」という印象を持った人はそこまでいないのではないでしょうか。そういう意味ではシンデレラプロジェクトは「765PRO ALL STARS」のような、非常に結びつきの強い集団にはならなかったと言えます。

アニメで与えられたキャラクターや立ち位置が各アイドルに固定される

この問いについては、ある一面ではかなり当たっているように思います。例えばLOVE LAIKAの今ではすっかりレズキャラとして定着しており、アニメ放送終了以降も節目節目で両アイドルの担当プロデューサー諸姉諸兄がうんざりしている場面をしばしば目にします。その他に*(アスタリスク)の2人も同じような扱いをしばしば目にしますし、赤城みりあはアニメでの一言の台詞が相当バズって彼女の代名詞のようなものになりました。そして「アニメで与えられたキャラクターや立ち位置」といえば何と言っても本田未央の問題があると思います。一部のエピソードで突飛な言動をさせられた結果、予備知識なしでアニメを見た視聴者からは一定の反感を持たれてしまったのではないでしょうか。2016年にもなってこの話を蒸し返すのはどうかと思うのでここでは割愛しますが、とにかく「アニメで新しく与えられたキャラクターや立ち位置が視聴者にインパクトを与え、一定の定着を見せた」というのは間違いないと思います。

ただ、アニメ化する以上こういった現象は多少仕方がないものとも思います。程度の差はあれどアニメの中で新しくユニットを組めばその中で新しい関係性は生まれるでしょうし、アニメの中のキャラクターの一挙手一投足が話題を呼んでオタクの間で流行るというのも別にシンデレラガールズ特有の現象ではありません。ついでに言うと、アニメで与えられた「新しいキャラクターや立ち位置」にインプレッションを受けて様々な人が様々な形で二次創作をするのは当人の自由ですし、それを楽しみたい人が楽しむのも当人の自由です。問題は「公式がアニメで与えられたキャラクターに引っ張られた設定の付与やストーリー展開をしない」ということで、視聴者がどう受け取るか以上にこちらの方が重要です。

「公式がアニメで与えられたキャラクターに引っ張られている」かというと、どちらかといえばそうではないと私は考えます。ここでの公式はモバマスデレステのことを指しますが、まずモバマスではアニメ以降もこれといってアニメに引っ張られた展開をしているようには見受けられませんし、デレステの方でもアニメと繋がっているようで繋がっていなさそうという微妙な世界設定のために何とも言えない部分もありますが、極力そういうことがないようにしているようには思われます。特に、『Snow Wings』以降のデレステオリジナル曲を矢継ぎ早にリリースしていくという方針を見ると、アニメでのユニットを深めるというよりは新しいユニットを組んで新境地を探求していくというような姿勢が感じられます。

もはやアニメに登場するCP+声つきの面々だけでシンデレラガールズというコンテンツがやっていけるようになる

これは何とも言えません。モバマスでは相変わらずボイス実装済み/未実装に関わらず「これまで通り」にSレアが追加されたりされなかったりしますし、デレステでもボイス未実装だからといってアイドルを実装しないということはなく、むしろ毎月絶え間なく実装しており、さらにはSSレアにボイス未実装のアイドルを充てるといった施策も行っていることから、「CPとボイス実装済みのアイドルだけでシンデレラガールズをやっていく」という気はあまりないように感じられます。

しかし、それでもやはりデレステではボイス実装済みのアイドルと未実装のアイドルでは扱いに大きな差があると思っています。というのも、ここ最近は毎月のようにデレステオリジナル楽曲がリリースされていますが、この楽曲でフィーチャーされるのは当然ボイス実装済みのアイドルだけであり、どう頑張ってもボイス未実装のアイドルは抜擢されることがないからです。もちろんアニメをきっかけにボイスが実装されたアイドルが増えそのアイドルによる楽曲も増えていくという流れは、シンデレラガールズというコンテンツの幅が広がっていくことにつながることで間違いなく良いことなのですが、やはりモバマスの総選挙やボイスオーディション系の企画でいくら上位に入っても「アニメに出たか出ていないか」でこのような差があると少し残念に思う気持ちもあります。

したがって、この問いに対しては「ボイス未実装のアイドルが放置されるというようなことはないが、ボイス実装済みアイドルが非常に有利な状況には変わりがない(むしろデレステの登場によって有利な傾向は強まっている)」という答えを出さざるを得ません。

最終的に役目を終えたモバマスは「その他148人」と共に葬り去られる

先述の通りボイス未実装のアイドルであろうとデレステには続々と移植されていますし、「その他148人」(今ではこの数もかなり減っているとは思いますが)が葬り去られるという事態はないでしょう。この懸念はデレステの登場とその運営体制によって完全に打ち砕かれたと言えます。

ただ、最近のドリームチャンス系ガチャの景品の減り方を見ると「モバマスが終わる」ということ自体は机上の空論とまでは断定できず、少し冷や冷やしていますが……せめてアイドルを全員デレステに移植するまでは生き永らえてほしいところです。

アニマス化」は是か非か

ここまでいろいろとシンデレラガールズが「アニマス化」したかどうかについて検討してきましたが、かつて私が危惧した「アニマス化」のような状況にはならずとも、シンデレラガールズをとりまく状況はかなり変容しているように思います。アニメの放送に関してはいろいろありましたが、そこで増えたシンデレラガールズのファンをうまくデレステ流入させることに成功し、その結果「シンデレラガールズ」というコンテンツ自体はアニメ放送前よりも格段に盛り上がっていると言えるでしょう。あえてアニメを境とするシンデレラガールズの変容を「アニマス化」と名付けるなら、それは良かったことと言えると思います。しかし、その変容が完璧につつがなくなされてきたかというと、先述してきた通りそうでもない部分もあるかと思います。そのような変容の流れで「割を食っている」と思うようなファンが極力いないよう、運営はさまざまな施策でフォローを入れていくべきでしょう。

新参のファンも古参のファンも、共にシンデレラガールズを楽しもうと思えるような、そういうシンデレラガールズになっていくことを願って本稿の締めとしたいと思います。

*1:ほとんどのエピソードはシンデレラプロジェクトの中のユニット(new generationsやLOVE LAIKAなど)の中の問題を解決するという形で進みましたし、アニメの終盤は島村卯月(あるいはnew generations)のためのエピソードという形になっていました。節目のライブやそれに向けた合宿回など以外で「シンデレラプロジェクト」が意味を有する枠組みになっていたことはあまりなかったように思います

モバマス小ネタ集 #1

トークバトルショーオールスターSPの各中間ボーダー

1位 30位 300位 報酬アイドル
1stランキング 70,901,531pt 18,503,313pt 10,597,984pt 速水奏
2ndランキング 48,756,210pt 13,707,387pt 6,705,014pt 財前時子
3rdランキング 71,898,890pt 14,521,746pt 6,439,538pt 南条光

第5回シンデレラガール総選挙で無課金でも手に入った投票権枚数は……

期間中のログインボーナス

32枚(4月7日~5月8日)

お花見ロワイヤル

6ラウンド×累計pt報酬15枚+メダルチャンス20枚=110枚

サバゲーアイチャレ

9ラウンド×累計pt報酬15枚+メダルチャンス20枚=155枚

PMF#27

累計pt報酬36枚+メダルチャンス20枚+12戦×対戦勝利報酬2枚*1=80枚

DLF#21

8ラウンド×累計pt報酬15枚+メダルチャンス20枚=140枚

つまり……

毎日ログインさえすれば手に入る枚数: 32枚
毎日イベントをそれなりに頑張れば手に入る枚数: 381枚
メダルチャンスをすべて掘り尽くせれば手に入る枚数: 80枚
フェスの勝利数に応じて手に入る枚数: 24枚
合計: 517枚

第5回総選挙期間中にガチャで登場したアイドル

----- ここで中間発表 -----

*1:フェスで勝利できるかどうかはマッチングの運や相手プロダクションのやる気にも左右されるので難しい