Dreamdancer

モバマスイベント走行記、攻略情報(?)、あるいはモバマスについて思うことなど

シンデレラガールズを「アニマス化」しないでください

先日の代々木2ndライブは、主観的な感想になるとは思いますが、非常に成功したライブだったのではないかと思います。4時間という長丁場を21人の演者が乗り切り、ずいぶん勿体ぶっていたシンデレラアニメの具体的な内容に踏み込んだPVも出し、おまけにアニメOPを先行して披露するというサービス精神も発揮していましたので、1つのライブとしてはこの上ないものだったような気がします。しかし、そのライブの成功具合と、アニメPVの内容と、最近のボイスがうんたらという騒動を合わせて考えると、もしかしてバンナムシンデレラガールズを「アニマス化」しようとしているのではないか、という考えに至りました。

そもそも「アニマス化」という言葉をどういうふうに考えているか、というのを先に説明します。アニメ『アイドルマスター』は、赤羽根Pを中心に12人のアイドル+1人のプロデューサー(律子)がいて、和気藹々とした雰囲気で物語が進み、千早なり春香なりが躓いたら誰かが助け、961とかいう胡散臭いプロダクションが出てきたらみんなで団結して対抗し、最後にデカいライブを成功させて終わりという物語でした*1。結果、アイマスというコンテンツが「765プロ」の「団結」の物語を軸にパッケージ化され、その後のコンテンツ展開の仕方(シャイニーフェスタ、アイマスチャンネル、劇場版、SSAライブ、OFA、あえて加えるならミリオンライブ!も)に大きな影響を及ぼしたように思います。

アイマスにとっての「アニマス化」が良いことなのか悪いことなのかというのは、自分はもう本家アイマスについて熱心に語れるほど思い入れがないので判断できません。しかし、アイマスというコンテンツを一般にウケやすいものにし、更にはSSAでライブをやったり映画をやったりという商業的な成功へ導いたのは確かだと思います。その理由は、キャラがかわいいのはもちろんですが、それ以上に“「765プロって、いいよね」というぼんやりとした感じ”の下に、アイマスファン同士でまとまれるという安心感があったからではないかと思います。

しかし、私はシンデレラガールズを「アニマス化」することには反対です。すなわち、シンデレラガールズアニマス以降のアイマスのようなコンテンツにしてほしくないということです。具体的にどういう状況になることを危惧しているかというと、

  1. シンデレラガールズというコンテンツが「シンデレラプロジェクト(以下CP)の物語」と同義に扱われるようになる
  2. アニメで与えられたキャラクターや立ち位置が各アイドルに固定される(特に現状声つきでCPに入っていないアイドル)
  3. もはやアニメに登場するCP+声つきの面々だけでシンデレラガールズというコンテンツが(ライブをやるなり、アニメの続編をやるなりという形で)やっていけるようになる
  4. 最終的に役目を終えたモバマスは「その他148人」と共に葬り去られる

という事態です。つまり、これまでのような「モバマス」を主体としたシンデレラガールズのあり方が崩れ去り、「CPの物語」というちっさいパッケージに一部のアイドルが詰め込まれ、これにシンデレラガールズというラベルが貼り付けられて売り出される*2ということを、危惧しているわけです。

となると、「これまでのような『モバマス』を主体としたシンデレラガールズ」ってなんだよ、という話になるかと思いますが、ここでの「これまでのような『モバマス』」というのは、課金を主体としたマネタイズの方法のことを言いたいわけではなく、カードをアイドルとして売り込む方法のことです。私は、モバマスをやっていていずれかアイドルを好きになるきっかけというのは、カードに描かれたイラストとそのフレーバーテキスト(アルバム等で見られる少し長めの台詞)、それにフロントメンバー編成時などで見られる台詞を総合して受ける印象だと思っています。すなわちモバマスでは、カード1枚(特訓前後があるので2枚1組ですが)が追加される度に、アイドルの物語が1つずつ生まれていて、この物語に魅せられて誰かしらのアイドルを好きになるのだという考えです。さらに言えば、モバマスP達が担当アイドルの再登場を今か今かと待ち望み、時には運営に対して悪態をつき、ついに担当アイドルが再登場した暁には狂喜乱舞して、アイドルのイラストや台詞に対して細かい考察を入れ始めるというあの感じ、私はあれが好きなのです。

仮にシンデレラガールズが「アニマス化」して、CPというパッケージの系列商品としてアイドルが売り出されるようになれば、このような「アイドルとの触れ合い方」はなくなるでしょう。このことは元来のシンデレラガールズ、すなわち「ソシャゲのカードとしてアイドルと物語を売り込んでいく手法」が死ぬと言ってもいい事態だと思います。これは避けなければなりません。なぜならシンデレラガールズとは、少数のアイドルによる団結ストーリーではなく、アイドルの1人1人の物語が200人分束になった1つの大きな塊であり、またこれがシンデレラガールズというコンテンツの良いところでもあるからです。

私は、シンデレラガールズのことを主にライブ等で知っている*3人に対して、「今は◯◯◯(任意の声付きアイドル)もスタ1、2とかで買えるから、とりあえずお迎えしてみては」としばしば勧めるのですが、これは「カードを入手して、イラストと台詞でアイドルの物語を味わう」というやり方が、アイドルを知りかつ彼女に魅了されるという方法の中でもっとも分かりやすく、かつこれまでのモバマスPがやってきた主流の方法であると信じているからです。もちろんモバマスの楽しみ方は今回ここに書いたようなもの以外にもたくさんありますし、ここに書いたやり方は本当は主流ではないという可能性も多々あると思います。でも、私はこのようなモバマスの楽しみ方が好きですし、今後もこのような楽しみ方ができるゲームであってほしいと思っています。

制作スケジュールを考えれば今更こんなことを書いても遅いかもしれませんが、それでもお願いしたいです。どうか、シンデレラガールズを「アニマス」にはしないでください。

*1:断定しましたが実際はこうではないかもしれません。まぁ私烏龍茶はこのように捉えているということで。

*2:さらにはそれがアニマスのように大層ウケる

*3:こういうのを「知っている」と書くのはいささか抵抗がありますが