Dreamdancer - 更新終了

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第6回シンデレラガール総選挙・総括と展望

もう総選挙の結果が発表されてから2週間近く経ちますが、とにもかくにも第6回シンデレラガール総選挙お疲れ様でした。投票している以上これまでもずっと当事者ではあったわけですが、今回は自分の担当が上位争いに絡むというこれまでとは文字通りレベルの違う戦いに絡んだことでかなり消耗した気がします。それは当然実際の投票のための行動という意味でもあり、総選挙に関していろいろ思い悩む時間が増えたという意味でもあり、あと「シンデレラガール総選挙」に関して疑問を呈する意見に対して無駄に心を毛羽立たせていたという意味でもあります。その結果、総選挙が終わってから公私(モバマスは公と私のどっちになるんですかね?まぁどっちでもいいですけど)共になんというか燃え尽き症候群みたいな感じになっており、体調は崩すし何事にも気合が入らないといった具合です。金曜の夜には石川に向けて旅立つ予定なんですがこんなんで大丈夫なんですかね……

とまあいつもより長い前置きはここまでにして、今回は第6回シンデレラガール総選挙の結果についてこれまでの私の予想等をおさらいしながら総括していきたいと思います。それと、この結果を踏まえてこれからのシンデレラガールズがどうなっていくのか、あるいは第7回総選挙はどういう展開になりそうなのかというのをかるーくではありますが展望しておきたいと思います。

烏龍茶の予想と結果のおさらい

順位 予想(中間前) 中間結果 予想(最終前)*1 終結 得票数
1 高垣楓 高垣楓 高垣楓 高垣楓 1,063,033
2 藤原肇 藤原肇 本田未央 本田未央 844,017
3 佐久間まゆ 本田未央 藤原肇 藤原肇 770,989
4 本田未央 荒木比奈 荒木比奈 荒木比奈 607,600
5 荒木比奈 喜多見柚 喜多見柚 喜多見柚 541,699
6 喜多見柚 佐久間まゆ 佐久間まゆ 佐久間まゆ 518,837
7 安部菜々 北条加蓮 関裕美 村上巴 462,914
8 神谷奈緒 鷺沢文香 村上巴 北条加蓮 426,659
9 北条加蓮 関裕美 北条加蓮 関裕美 404,133
10 関裕美 安部菜々 安部菜々 鷺沢文香 398,036

今回はツイート数集計という形で「ある程度」ユーザーの投票行動が可視化されていたので読みやすくはありましたが、ぼちぼち最終結果に近い順位予想になりました。できることなら次回は投票ツイート機能なくしてほしい気もするけどどうなんだろう……一度実装した機能を削除するってことはないような気もする……

総括1:シンデレラガール争いについて

やはりガチャブは大正義だがそうさせるだけの理由もある

今年の「シンデレラガール」の栄冠は、多くの人も予想していた通り高垣楓の頭上に輝く運びとなりました。中間発表段階でも既に1位にランクインしており、藤原肇や本田未央といったライバルの存在がありつつも結果で実力を証明した形です。その後、4月末ガチャで一番手に抜擢されるいわゆる「ガチャブースト」を背に受け、最終的に未央に20万票以上の差をつけて1位でフィニッシュしました。

ガチャブに関しては賛否両論あり、私も「あってもいいけどなかったら面白い戦いになっていたかもしれない」とちょっと思っていたクチでもあります。しかしながら、今回楓がガチャブの影響を受けられたことは「アンフェア」ではないとも考えています。というのも、そもそもガチャブを受けられるのにもそれなりの理由があるからだと考えているからです。例えば第4回なら直前のアニバーサリーボイスアイドルオーディションで惜しくも敗れた周子、第5回は第3回で凛にCGの座を譲りつつアニメ等でモバマスの顔として活躍してきた卯月、そして第6回はこれまでの度重なる逆境にも関わらず常に総選挙上位にランクインしていた楓と、錚々たる「物語」を抱えたアイドルたちだからこそ運営からの後押しを受けていたということが多少はお分かりいただけるかと思います。

つまり、今回の楓の勝利は、決して第5回総選挙が終わってから今までの1年間の結果ではなく、モバマスローンチ当初から今までの5年半の積み重ねによる勝利だったということです。総選挙が始まる(正確に言えば、4月末ガチャの人選をどうするか運営が考えた)時点で、最もシンデレラガールにふさわしい物語を抱えたアイドルが誰かを考えた時、運営としては楓がそのアイドルだったということなのだと思っています。というわけで、第6回シンデレラガール総選挙における楓と楓Pの勝利にお祝い申し上げるとともに、楓Pが過ごしてきたこの5年半という歳月に対してもお祝いを申し上げたいと思います。

苛烈なCG争いが示すモノ

とまあ「第6回は楓でキマリだった」みたいなことを言っておきながらこういうことを言うのもアレですが、今回のシンデレラガール争いはかなり激しい戦いになりました。第5回では32万票程度だった1位と2位の差は今回22万票まで縮まっており、さらに言えば1位と3位の差も29万票差に留まっています。楓が圧倒的な支持を受けつつガチャブの恩恵も受けていた一方で、未央や肇も楓に追いつけ追い越せという勢いで票を集めていたということが窺えます。特に未央はCGから最も遠ざかっている属性であるパッションの中でも最有力のアイドルであり、パッションPの票を多く集めていたものと予想されます。

実際のところ(今回の総選挙で上位にランクインしているアイドル皆に言えることですが)未央も楓に負けず劣らず「物語」を抱えているアイドルであり、第6回CGの有力候補としては楓と並んで挙げられているアイドルでもありました。その未央が今回は惜しくも2位という結果にはなりましたが、楓に22万票差、有り体に言えば総選挙期間中モバマスの全イベントに参加できた人400人分の差まで迫ったということは、ガチャブをひっくり返すことも全くの不可能ではないということを暗示しているのではないでしょうか。

次回の総選挙についてはまた章を分けて予想することとしますが、今回は楓の見事な勝利が見られた総選挙である一方、未央の健闘が光った総選挙でもあったということを書き残しておきたいと思います。

総括2:キュート上位3位争いについて

まゆと裕美の大躍進はお見事、3位争いは有力者同士の戦いに

キュートの上位3位争いでは、これまで総選挙上位に絡んだことがほぼほぼなかった佐久間まゆが大躍進を見せ、全体6位・属性1位にランクインしました。これは個人的には総選挙前には全く予想していなかった結果です。この1年間、デレステで『Love∞Destiny』や『あいくるしい』などの楽曲に参加して露出を増やし、もともと堅実だった基盤にさらに支持層を上積みできたということになるのでしょうか。あるいはTwitterでのまゆPによる団結や選挙活動の賜物なのかなど、この結果をコレといった理由をもって説明することは難しいですが、「なんとなく人気がある」という雰囲気を持つアイドルが実際に支持を受けて総選挙上位にランクインすることは好ましいことであると思いますし、大変よかったと思います。

一方で、ボイス未実装組の中でも最有力と目されていた関裕美は全体9位・属性2位とこちらも大躍進の結果を残しています。まゆには及びませんでしたが、デレステでSSレア化されて多くの人に魅力が伝わったこと、総選挙開始時点で次にボイスが実装されそうなCuアイドルとしては最有力にして唯一の候補だったことなどが作用してか、多くの支持を集めてこの結果を得られたものと考えられます。

3位争いは難しい争いとなりました。というのも、キュートという属性の中でCGを取る勢いで票を集めるポテンシャルを秘めたアイドルが今回はまゆしかおらず、またボイス実装という観点からもこれまでの総選挙の中で上位50位にランクインしてボイスが実装されていないCuアイドルに全てボイスが実装されてしまったという事情もあり、かなり決め手に欠ける状況でした。実際、属性3位の智絵里から属性5位の幸子までは4万票しか離れておらず、属性4位の菜々に至っては約7000票差とかなりの僅差になっています。恐らく、中間発表から最後まで智絵里と菜々はかなり微妙な差の戦いを繰り広げており、最終的に若干智絵里が差し勝ってこの結果となったのだと考えられます。

総括3:クール上位3位争いについて

あまりに少ない枠を求めて争った結果超ハイレベルな展開に

今回は担当とかはあまり意識せず客観的に論じるよう努めるつもりですが、クールは当初の予想通りめちゃくちゃ参加者が多い椅子取りゲームとも言える激しい争いになりました。すなわち、属性1位は楓で決定、属性2位も第5回総選挙の結果を踏まえて肇Pがハッスルすることを考えるとやはり肇が有力、それでは最後の3位が誰になるかという問題になります。

有力なのは肇の次にボイス未実装組として有力な荒木比奈、そして過去の総選挙でも安定した結果を残している鷺沢文香神谷奈緒北条加蓮ということになります。順番としては比奈を最初に置きましたが、第5回総選挙の実績で言えば後に並べた3人よりも比奈は順位が低く、正直なところ第6回では属性3位を逃して全体10位ぐらいでボイス実装を逃すという「肇ルート」を辿る未来も予想できていた、というか比奈Pの多くがそれを予想して恐れていたと言っても過言ではありません。恐らくそのような予想を踏まえて、多くの比奈Pがかなりの勢いで票を投じていった結果、属性3位が全体の4位というかなりのハイレベルな争いになったのだと考えられます。

また、比奈がこの順位に収まったのは比奈Pだけが頑張ったからであるという訳では決してないと思われます。総選挙期間中のTBSではイベントレアという誰もが手に取れる形で登場し、またドリフェスでは安部菜々神谷奈緒とともに「虹色ドリーマー」の名を冠する新ユニットで登場しました。このような状況から、比奈はタテだけでなくヨコにも得票を伸ばしていったと予想され、特に菜々P・奈緒Pからは決して少なくない票を譲っていただけたのではないかと考えています。今回の結果は比奈P冥利に尽きる結果であり、またこの場を借りて荒木比奈に投票してくださった皆様には厚く御礼を申し上げる次第であります。

総括4:パッション上位3位争いについて

実はかなり巴有利だった3位争い

パッションについては、実は上位2位まではクールと状況がよく似ています。楓に次ぐCG候補の未央が属性1位、第5回総選挙で非常に惜しい結果を残した柚が属性2位を取ることは確実で、あとの3位に誰が入るかといったところが問題になりました。またパッションは過去の総選挙でも目まぐるしく上位にランクインするアイドルが変わっており、キュートのように有力アイドル同士の争いというよりは誰が入ってくるのか分からないバトルロイヤルといった雰囲気の争いになりました。

そんな中、中間では巴・藍子・日菜子・光の4人が3位争いに名乗りを上げます。第5回総選挙の結果を踏まえると票が分散しやすい・中間発表によっては当初予想されていなかったアイドルに票が集まることがあるというパッション特有の状況があり、急上昇を見せた光が実はダークホースなのではないかと弊ブログでも予想しましたが、フタを開けてみると巴が4位に18万票差をつけて3位という結果に終わりました。過去の総選挙を振り返ると、巴と日菜子は結構近い順位を記録してきていましたが、若干巴の方が順位が上といえば上だったという事実があります。そのような土台の上で、中間発表の結果を受けてボイス実装に向けて支援したいという票が集まった結果、巴が3位に入ることができたのではないかと考えています。

総括5:11位以下の争いについて

これからに期待がかかるタレント揃い、個人的には加奈とマキノに注目

今回、50位以内に初めてランクインしたアイドルは以下の5人になります。

  • 南条光
  • 今井加奈
  • 結城晴
  • 遊佐こずえ
  • 藤忍

どのアイドルも根強い人気を持つアイドルであり、来年以降の総選挙の結果、場合によっては総選挙を待たずにボイスが実装される可能性もあるアイドルが揃っています。彼女たちや50位以内にランクインしたもののボイス未実装のアイドルの中で、私が特に注目しているのは今井加奈と八神マキノです。というのも、個人的な観測範囲内での話であり8割ぐらいは妄想の可能性もある話ですが、この2人に対するデレステユーザーの好感度が高いように感じているからです。

加奈については、これまで総選挙の類では全く顔を見せてこなかったにも関わらず、今回初めて21位という順位にランクインすることができました。どうでもいいことですが21位というと第5回総選挙で荒木比奈が取った順位も21位でした。加奈に話を戻すと、島村さんに輪をかけて「普通の女子高生」感を押し出しているNカードとは裏腹に、恒常Sレアを始めとしたキュートな衣装が映えるビジュアルを兼ね備えており、もしデレステでSSレア化されれば一気に火がつくポテンシャルを持つアイドルなのではないかと個人的に考えています。既にボイスが実装されている藍子、今回めでたくボイス実装が決まった肇とのユニット「Age16」改め「ビビッドカラーエイジ」での絡みも期待でき、これからが楽しみなアイドルの1人です。

マキノについては、前回の総選挙で過去ランクイン経験なしから50位にランクインしたことで話題となりましたが、今回は31位と堅実に順位を伸ばすことができました。実際のところ、「メガネなメガネ」「オタクなメガネ」「メガネだけど運動神経が良い」など様々なメガネアイドルを取り揃えたモバマスにおいて、最も新参であるマキノは「美人で知的なメガネ」というある意味いそうでいなかった正統派メガネアイドルとしてモバマスに登場することになりました*2。そんなマキノについては、第5回総選挙で初めて上位50位にランクインした実績も踏まえて、デレステ勢からの支持が大きいのではないか、言い換えればデレステをキッカケにマキノPになった人が多いのではないか?と考えています。現状佐城雪美や鷹富士茄子に並んで着実に実績を残しているCoアイドルの1人であり、やはりこれからが楽しみなアイドルの1人です。

第7回シンデレラガール総選挙の展望

最後に、第7回総選挙についてかるーく予想をして終わりにしたいと思います。

キュート:菜々がCGを窺うがハイレベルな争い、加奈は割って入れるか

Twitter等でもちょっと言われていたことですが、「第7回はナナがCG」と予想する人がちらほらいたそうです。実際私も菜々はCGを取りそうな勢いはあるアイドルだと思っていますが、今回の結果を見ても分かる通りCuは有力なアイドルが横に並んでいる状況で、菜々が突っ走るかというとそうでもないような気がしています。今回の総選挙で上位だった智絵里や幸子、また今回に限っては少し落ちましたがみくもいる状況で、どれだけ菜々が票を集められるかが注目されます。一方で、ボイス実装を勝ち取りたいアイドルとしては、広く支持を集めやすい加奈が最有力であると考えられます。第6回総選挙で柚が上位に入ったことからフリルドスクエア全員ボイス実装狙いで工藤忍に票が集まる可能性もありますが、どちらかというとフリルドスクエアについては第7回総選挙を待たずボイスが実装されることを望むところです。

キュートで上位争いを繰り広げそうなアイドル

クール:楓が落ちるとは考えにくい、文香・加蓮あたりが激しく争うか

これまでの総選挙でずっと上位を取ってきた楓が今回めでたく1位を取ったわけですが、だからと言って楓がこれから落ちるということは考えにくいです。何と言っても楓Pは第3回総選挙が始まる前にガチャで搾り取られたにも関わらずキッチリ7位にランクインさせたバケモノ集団であり、たとえ一度CGを取っても手を緩めないのではないかと思わせる実績があります。ここに今回惜しくも属性4位・5位となった文香と加蓮、そして奈緒や奏などが絡み、キュート同様ボイス実装済みの実力派アイドルが激しく争う展開が予想されます。ボイス未実装アイドルでは雪美や晴、マキノに期待がかかるところですが、仮にボイス実装済みアイドルの大戦争が勃発した場合間に割って入れないという可能性もあります。

クールで上位争いを繰り広げそうなアイドル

パッション:未央のCG獲得に期待がかかる、ボイス新規実装は2枠か

パッションについては何と言っても未央がシンデレラガールの最有力候補となります。これまでの実績、第6回での大健闘、そして第1回以来Paのシンデレラが出ていないという若干世知辛い事情をひっくるめても、第7回では未央がシンデレラガールになりそうな匂いがムンムンします。一方で2位から3位の争いについては現時点では読めない部分も多く、第5回の再現で2位・3位にボイス未実装アイドルが滑り込むことも十分考えられます。その場合第6回で4位・5位に入った日菜子・光が有力な候補になっていくでしょう。

パッションで上位争いを繰り広げそうなアイドル

おわりに

書こう書こうと思っていた総選挙の総括をやっと書き上げることができ若干ホッとしています。ここまで色々と偉そうなことを書いてきましたが、1つだけ総選挙に関して申し上げたいことは、「未来のことは何もわからない」ということです。私がモバマスの総選挙に初めて参加したのは第2回ですが、その時には荒木比奈がまさか全体4位に入るとは思っていませんでした。というか去年の第5回の時もそんなに思っていませんでした。それでも、アイドルの担当P自身の努力や、他の担当Pによる支援、そして急に上位50位に顔を出したというサプライズが与えるインパクトなど、いろいろな要素が組み合わさって予想だにしなかった良い結果が生まれることが多々あります。

そういう良い結果を求めて、われわれはこれからも総選挙をやっていかなければならないのです。これは担当アイドルにボイスが実装されていようが実装されていまいが同じことで、アイドル全員に同じ土台として与えられた総選挙はそのための最も大切で最も重要な舞台なのです。……というようなことをしつこく訴える記事を次回は書こうかと思います。

今回はこの辺で失礼します。石川でお会いしましょう。

*1:このツイートによる

*2:思えばマキノと同時に実装された冴島清美もいいんちょメガネという正統派メガネでしたね