Dreamdancer - 更新終了

モバマス初心者向け記事とかを書いていました。弊ブログの内容を転載したい方は最新記事をご覧ください。

アニバーサリーボイスアイドルオーディションは何故クソか

昨日の20時ぐらいにアニバーサリーボイスアイドルオーディション(以下AVIA)が告知されました。一晩経って冷静に考えてみると、既にボイスが付いている子を除いた148人で総選挙をやって1位にはボイスを付けるというのは割と良い話、少なくともこれまでの総選挙よりかは目があるから良い話なのではないか、と思ったのですが、それでもやっぱりAVIAはクソだと思います。何故クソなのか。その理由は主に以下の3つだと思います。

  1. ティザーサイト
  2. 桃華が投票対象に入っていること
  3. 開催・告知の時期

ティザーサイト

昨日のモバマス内告知と同時にティザーサイト(http://cpn.idolmaster.jp/)が公開されましたが、AVIAがヘイトを集めている原因の大半はここにあると思います。

まず、サイト下部のツイートボタンから投稿できる文章がどう考えても人(というかボイスが付いていない148人の担当P)をバカにしているとしか思えません。その文章というのは以下のようなものなのですが、

148人の声なきアイドルの中から、声を手に入れるアイドルは誰だ!?『ボイス争奪選挙』28日(金)から投票開始! #ボイス争奪選挙 #アイマス http://cpn.idolmaster.jp/

まず「148人の声なきアイドルの中から声を手に入れる」という煽りが気に食わないですね。声優が声を当てていなくてもモバマス世界の中での148人はプロデューサーや他のアイドルたちと喋っているわけで、他の創作でも例えばアニメ化・実写化されていない漫画や小説の登場人物のことを「声なき人」とは言わないはずです。「モバマスは声がついてるキャラとそうでないキャラがいるからそういう言い方になるのも仕方ないのでは」という見方もあるかとは思いますが、だとしても既に「声がある」アイドルと「声なき」アイドルをゲームの中で差別化するような言い方はしてほしくなかったですね。

次に気に食わないのは「ボイス争奪選挙」というハッシュタグなのですが、これは「アニバーサリーボイスアイドルオーディション」ではダメだったのでしょうか? 選挙というモチーフはこれまで3回やってますから今更なのですが、「争奪」という言葉は使わなくてもよかったんじゃないかと思うんですが、どうなんでしょうね。そりゃ「ボイス(ひいてはその後のCDデビューも?)が付く権利」を争っていることには変わらないとは思うのですが、それでも148人のアイドルが“争う”という言い方はアイマスという世界にはふさわしくないと思います。

最後に1つ突っ込んでおきたいのはティザーサイトの背景画像です。イメージとしてはテレビ局かレコード会社あたりが作成したオーディション開催概要の資料という感じなのですが、アイマス世界でこういう立場からの視点が描かれたことってありましたっけ? オーディションでテレビ局に赴いてディレクターに一言挨拶、ぐらいはあったと思うのですが、ここまでガッツリ芸能界のメディア発信側の立場で何かを描いたことっていうのはなかったと思います。せっかく「ボイスが付く」という夢のある話をやるのなら、こういう汚いオッサンたちの権力が少なからず連想されるようなイメージ画像ではなく、「輝くステージに、私も立ちたい!」ぐらいのコピーに止めておいて、アイドル側の目線に立ったイメージ画像を用意しておくべきだったのではないかと思います。

桃華が投票対象に入っていること

ティザーサイトから明らかになった仕様ですが、これもティザーサイトに負けず劣らずAVIAをクソ化させている原因の1つだと思います。これは桃華Pだけの問題ではありません。桃華がボイス付与・CDデビューを目されながらずっと放置プレイを喰らっていることは昨日書いた通りですが、仮にここで桃華が1位だったら、他の147人の担当からは「やっぱり最初から桃華を救済させるための出来レースじゃないか」という不満が出ると思いますし、逆に1位を取れなかったとすれば、今度こそはと思われているであろうCD8弾(そもそもCDがこれまでと同様のスタイルで今後も続くのか怪しいところですが)でのCDデビューがさらに遠のくことになります。

仮に、既にCD8弾での桃華のデビューが決まっているとしてAVIA1位が桃華ではなかったとすると、実際の投票結果でかなり上位に食い込まなければ、得票上位のアイドルの担当Pからすれば何のためのAVIAなんだという気持ちになるでしょう*1。とにかく1年以上ボイス付与リーチだった状態の桃華がなぜかまたゼロから「ボイス争奪」に加わらなければならないという状況が、AVIAを少なからず歪なものにしていることは確かだと思います。

開催・告知の時期

今週末には“声付き”のうちの21人が代々木でパーティーを楽しむ中、“声なき”148人は殴り合いをして声を勝ち取らなければいけないというのはおかしくないでしょうか? 昨日「声付きのアイドルとそうでないアイドルの断絶を感じた」みたいなことを書きましたが、今回のAVIAの告知の時期と仕方はそれがはっきりとした形であらわれたものだと思います。おそらく28日の3周年記念アイプロ開始と同時にAVIA投票も開始し、代々木で中間発表をしようという魂胆なのだとは思いますが、もうちょっとどうにかならなかったものかと思います。関係ないんですけど今代々木でAVIA中間発表をしたところ会場のオタクが「え?桃華って誰?」みたいな感じになるのを想像してかなり辛くなりました。

例のティザーサイトで気持ち悪い告知の仕方をするよりかは、代々木で声優の口から「私たちとステージに上がる仲間が増えたら嬉しいです!」みたいなことを言わせた方がまだ好意的に受け止められたのではないかと思います。ここらへんは完全に私の妄想ですが。いずれにしても、“声付き”のアイドルと“声なき”アイドルの隔絶性を意識させるような宣伝の仕方よりかは、声があろうがなかろうがモバマスのアイドルはみんな一緒なんだよ、みたいなことを声優でもオレンジのおっさんでも誰でもいいですけど、然るべき人が一声言ってから告知をする方がかなりマシだったと思っています。

その他AVIAに関して

今回ガチャに投票券を付けないという判断をしたのは好判断だと思います。おそらくイベント報酬の投票券もラウンドあたり1枚~5枚程度に留まるでしょう。Twitter連携での投票が1日1000票までとなったのも、多分電話番号認証が何らかの形で済んだモバゲーアカウントとTwitterアカウントが紐付けられて多重投票されるのを防ぐためだと思いますし、これはこれで良いと思います。イベントの報酬ということで「それじゃイベントの上位報酬アイドルが絶対有利では」という声を聞きますが、十中八九3周年アイプロの上位は[アニバーサリープリンセス]渋谷凛になると思うのでその心配は無用だと思います。アイプロでプロデュース対象にボイスなしのアイドルが選ばれたらまた違うかもしれませんが、まぁ多分ボイス付きの面子になると思います。

というように、AVIAのスケジュールや投票ルールの設定の仕方はこれまでの総選挙と比べかなり公平になるように意識されていると考えられます。ですから、もう少し告知や宣伝の仕方に気を配っていれば、初日からここまでヘイトを集めるようなイベントにはならなかったのではないか、と思います。

それと、ティザーサイトのコピーライト表示はNBGIやCygamesではなくDeNAになっています。ですから、この臭いティザーサイトを考えたのはシンデレラの上辺しか知らない金儲けさえできればいいと思っているモバゲーのおっさんという可能性が高いと考えています。これからバンナムやサイゲの方でもっとAVIAが楽しいイベントになるような仕込みをたくさんしてくれるものだと期待しています。

最後になりましたが、アニバーサリーボイスアイドルオーディションでは、何卒荒木比奈への投票をよろしくお願いします。

*1:「桃華は2周年PVからずっとお預けだったから仕方ないね」という好意的な見方をしてくれる人が多数だとここはまた違うのでしょうが……まだそんなことは分からないですね